スポーツと伸張反射

今まで、頚反射や腰反射などの姿勢反射とスポーツの関係についてお話しました。
しかし、忘れてはならないのが「伸張反射」です。スポーツでの「力を抜く」の本当の意味は、使いたい「筋肉で身体を支えない」こと、使いたい筋肉の「伸張反射を利用する」ということなんです。

伸張反射とは、筋肉を伸ばすと筋肉の中にある「筋紡錘」が感知して、この筋肉を反射的に収縮させる反応のことです。普通は立っている時などに、足裏で重力を感じ、ふくらはぎなどの筋肉に加えられる伸張で直立姿勢を保つために使われます。(抗重力筋)

ジャンプする時には、ゆっくり膝を曲げてからジャンプするより、小さなジャンプを繰り返ししてから勢いをつけてジャンプした方が高く飛べます。勢いをつけてジャンプする前に小さなジャンプで脚の筋肉を伸ばすことで「伸張反射」を利用した動作をしているからです。
筋肉を120%に引き伸ばしてやれば、「伸張反射」がおこりエネルギーをあまり使うことなく、筋肉の最大パワーを引き出して使うことができるというものです。スポーツをするときには是非使いたいすぐれものの反射です。
★「身体をゴムのように使う・・池上信三先生」というゴルフレッスンがありますが、この「伸張反射を上手に使え」という意味なんです。
ゴルフやテニス、バッティングでもテイクバックの時から切り返しの前に全身を効率よくストレッチし、切り替えし以降にストレッチさせた筋肉群の伸張反射を利用して大きなパワーを出すことが可能になるわけです。
また、スイング(インパクト)で使いたい筋肉を伸張反射させるためには、あらかじめその筋肉の力を抜いておく必要があります。(ホームランを打った瞬間は力感がほとんどないといいますよね)

★「力を抜く」とは筋肉で体を支えることの不安定さを取り(骨格で支える)、使いたい筋肉を直前に引き伸ばしてやりたいため(伸張反射)なんです。
だから、身体の柔軟性を上げる事は、筋トレに匹敵するくらいパワーの向上につながります。(年齢が高い人ほど効果的) 

頭(大脳)だけを使わないで、身体が勝手に反応してしまう「生体反射」「姿勢反射」を最大限に利用して効率の良い動きを追求していこうという運動動作を「骨格で支え反射を使った運動動作」と名付けました
 以前お話した「骨格で支える姿勢」と「反射を使った運動動作」とがうまく連動したときに、
けがの予防とともに、パフォーマンスの向上が手に入るという理想的な運動動作が完成します

基本的な考えはゴルフに限らず、様々なスポーツに共通のものです。
d0133145_10371780.jpg石川遼選手のテイクバックを「伸張反射」の視点で見ると、インパクトで使いたい筋肉がトップの位置で伸ばされているのがよくわかります。トップでの左の背中から左腕、右わき腹から右胸が伸び、ダウンスイングの過程で縮んているのがわかりやすいですね。


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by s-onisi-seikotuin | 2012-11-28 11:01 | スポーツ | Comments(2)  

Commented by かずくん at 2012-11-30 19:23 x
こんばんは。
度々お邪魔致します。

興味がある内容なんですが、頭では理解できても再現させるには難しそうです(汗)。
「力を抜く」永遠のテーマのような気がします。

でも一般人として、年齢的には柔軟性が高いと思いますので、「伸張反射」の恩恵に預かれるチャンスはあると感じました。
なんとか、物にしたいですね!!。
Commented by s-onisi-seikotuin at 2012-11-30 22:13
いつも有り難うございます。
伸張反射の利用はそんなに難しいことではなく、知らず知らずに使っているものですよ。
力むより飛ばせる理由の説明です。
かずくんさんのスイングを拝見しましたが、当然、伸張反射を利用されています(^_^)
緊張した場面や「ここは飛ばしたい」という時にどれだけ力を抜けるか?もしくは力を抜けるスイングを身につけているかが問題です。
次回は「なぜ練習が必要なのか?」の説明です。
「傾斜」「パター」はもう少しお待ち下さいm(_ _)m

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