腰痛2800万人!!

今日(3月24日付け)の朝日新聞の一面に「腰痛2800万人」という記事が載っていました。

男女比は4対6で40~60代の約4割が悩んでいるということです。

①原因不明(?)の腰痛は全体の8割以上を占め、安静より運動が効果的
②1ヶ月以上続く痛みにはマッサージの効果ははっきりしない
③ストレスなど心理的要因も引き金になる
④腰痛は背骨のガンや、腰椎骨折、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などでも起こる
⑤3ヶ月以上続く慢性腰痛ではストレッチやウォーキングなどの運動がおすすめ


この5項目が主な要旨なので、それを検証していきましょう

まず、「原因不明の腰痛が8割以上」というのは腰痛の原因ターゲットレントゲンやMRIなどの画像診断だけに頼る事から起こる、非常に残念な「現在の一般的な答え」です。

レントゲン上、骨がゆがんでいても、姿勢がゆがんでいても、ヘルニアがあっても、脊柱管に狭窄があっても腰に痛みのない人は大勢います。
事実、背中が90度に曲がっているような老人でも、腰痛のない人は山ほどいらっしゃいます
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左のレントゲン写真は石川県、加茂整形外科院長の加茂先生のホームページから引用させていただいたものですが、

「これは70歳女性です。骨粗鬆症の検査のため撮りました。
長時間すわっているとお尻が痛くなるそうですが、特に腰痛で悩んでいるのではありません
このようにレントゲンの印象と痛みの間には明確な関係はありません。」というコメントと共に載せておられます。
加茂整形外科ホームページ へ





しかし、腰痛のターゲットを「筋肉」や「関節包」の痛みととらえれば、8割以上の腰痛の原因が見えてきます
筋、筋膜性疼痛症候群(MPS) へ
筋、筋膜性疼痛症候群(MPS) №3 へ
筋、筋膜性疼痛症候群と手技について へ
筋、筋膜性疼痛症候群(MPS) №2 へ

なぜ、関係学会が痛みの原因を、「筋肉」や「関節包」というターゲットに持っていかないのかがわかりません。

患者さんの体を少し触ってみればわかる「痛みの生理学」を勉強すれば、論理的にも明白な話であるのに、あえて「筋肉」「関節包」から目をそらせているとしか思えません

レントゲンやMRIの画像診断は「骨折」と「ガン」のリスクを排除するためのものであると、
加茂先生もおっしゃっています。
ヘルニアや狭窄症が「腰痛」につながるものではありません
100歩ゆずって、「力学的ストレスがかかる場所にヘルニアや狭窄が起こりやすい」という言い方であればある程度理解しやすいかもしれませんが。

今の「整形外科的診断」では「原因不明の腰痛が8割以上」であるのはある意味当然なんでしょう。
一日も早く「筋肉」や「関節包」の痛みにターゲットが向かう事を願うのみです。

これは「変形性膝関節症」「頚肩腕症候群」「多くの頸部ヘルニア」「手根管症候群」「肘部管症候群」「五十股と呼ばれる股関節症」「交通事故などによるむちうちにも当てはまります

「しびれ」と「麻痺」は根本的に症状が違うことを知ることです。
「しびれ」は「痛み」の軽い症状、「麻痺」は筋肉が自分の意志で動かせない状態のことで、これこそが「神経の圧迫」によって起こります。「腓骨神経麻痺」や「撓骨神経麻痺」などです。
ハイチャージ!!

腰痛と「ストレス」には関連があります。
「ストレス」がある時には交感神経が働き、痛みをより強く感じやすくなります。
これは覚えていていいと思います。

「慢性腰痛」についてですが、確かにこれは非常に治りにくい症状だと言えるでしょう。
「大脳」が「痛み」を記憶してしまうからだと言われています。
「幻視痛」と言われるような、腕を失っている方が「手が痛い」と感じるように脳が痛みを覚えてしまったような状態に近いと考えられます。

他の人では痛いと感じない程度の痛みを脳が記憶することによって「痛い」と感じてしまう状態が「慢性腰痛」だと考えるとわかりやすいでしょう
ストレッチやウォーキングなどの運動や以前ブログにアップした「自宅で出来る骨盤脊柱矯正法」 テニスボールによるマッサージなどを日々続けることで症状の緩和を促すことができます。

不幸にも、ぎっくり腰を含む急性腰痛になってしまった人は「筋肉」「関節包」をターゲットにした治療を行う治療所に行って、一刻もはやく治してしまうことです。
それこそが、多くの「腰痛難民」を減らす唯一の方法だと思います。
東大阪 長田 おおにし整骨院
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by s-onisi-seikotuin | 2013-03-24 16:04 | 治療 | Comments(2)  

Commented by こんばんは at 2013-03-24 23:49 x
「なぜ、関係学会が痛みの原因を、「筋肉」や「関節包」というターゲットに持っていかないのかがわかりません。」
おっしゃることはごもっともです。しかし本当に筋肉が痛いのか?筋膜ではないのか?関節包が痛いのか?関節軟骨ではないのか?それを証明する手段が今のところないのです。ですから原因不明になってしまうのです。
Commented by s-onisi-seikotuin at 2013-03-25 08:16
コメントありがとうございます。
私も同じように考えていた時期があるので、そのお考えはよくわかります。

しかし、たとえば筋膜にはポリモーダル受容器が存在するので痛みを感じることがわかっています。
筋肉そのものは、筋肉が阻血状態になった時に痛みを感じると言われています。腕をしばって筋トレをしたときに痛みを感じるはずです。関節包の痛みは膝などに水がパンパンにたまった時等に感じる痛みがわかりやすいかも。
厳密にいうと、関節回りの筋肉や、靭帯、半月板の外側の痛みとの混合した痛みをかっじるというほうが正しいのでしょう。

ただ、関節軟骨には痛覚神経が存在しないため、痛みを感じようがないのです。
膝の軟骨がすり減って、動かすとゴリゴリ音がするような方でも、膝回りに炎症がなければ、痛みを感じません。
爪と爪をこすり合わせても痛みを感じないのと同じです。
また、骨には痛覚神経はなく、骨膜には存在します。
このように、痛みを感じる受容器があるのか、ないのかで、ある程度証明できると考えています。

まだまだ、理解されづらい考えですが、少しずつアナウンスしていこうと考えています。
ありがとうございました!

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