膝の整復
2014年 07月 27日
軟骨や半月板それ自体には痛覚神経が存在しません。
だから、たとえ、軟骨同士がこすれあったとしても、痛みを感じることはないのです。
膝の軟骨が減ってしまうと、でこぼこになった軟骨同士のかみ合わせが悪くなることで、レントゲン上では確認できないくらいの微細な「ズレ」=「ロッキング」が起こることがあります。
急な動きやちょっとした動作で膝をひねった(ねんざ)時や、正座崩しで持続的に膝がゆがめられた時などに「ズレ」る時に
立つことすら困難な痛みが急に起こります。
微細な「ズレ」ですが、ズレが自然に戻るか、施術者が整復して戻すまで強い痛みが続きます。
膝関節が「ズレ」ることによる関節包周囲のストレス=Fasciaのズレが原因ではないかと思います。
こんな場合は、「Fasciaのズレ」を戻してやるのが最も有効な治療になります。
鵞足炎や膝裏の痛みもこの「ズレ」が原因の場合が多く見られますので、当院で膝の状況を診る場合には「ズレ」のチェックは欠かせません。
「ズレ」を戻してやると嘘のように痛みが取れるのです。
もちろん、長時間の「ズレ」の後には、必ずひずみによる炎症が起こりますし、一度ズレた関節は何度か繰り返して起こることが多いので、アキュスコープによる治療も欠かせません。
大した技量のない私ですが、膝の「ズレ」を治すことで、患者さんを杖無しで帰っていただく事が数多くあります。
少しの手技技術を習得すれば、同じ事が可能です。
軟骨を増やすことで痛みを取るわけではないのですから。
微細な関節の「ズレ」=「ロッキング」は膝以外にも起こります。
体重を支える「足」には沢山の小さな関節が存在しますが、ここにも同様の「ズレ」は多く発生します。
少しの矯正、整復だけで痛みは消えてしまいます。
これらを見破り、手技で整復(元に戻す)することも、非常に有効な治療であることを多くの患者さんに知って頂きたいと思います。
☆昨年6月、米国整形外科学会では「変形性膝関節症」の治療に「ヒアルロン酸関節内注射」は推奨しないとされました。
この事の意味は非常に大きいですね。
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by s-onisi-seikotuin | 2014-07-27 21:11 | 治療 | Comments(4)
YouTubeへアップ、上手く出来ましたね。
お役に立てたようで何よりです。
先生の思いが伝わるとイイですね。
私も仕事の方で頑張っていますが、会社の役員が自己中で思うようにならないのが腹立たしく思っています。
只今その役員と格闘中(笑)。