カテゴリ:治療( 60 )

 

施術と自己治癒力№2

筋骨格系の症状については特に「筋膜性疼痛症候群」「MPS」を知り、早急に治療をはじめ、「自己治癒力」を高めて早めに治してしまうことが大切です。


「痛みが残るのに、やみくもに筋肉を鍛える運動療法」も疑問の多いリハビリです。
患者さんの自己治癒力が働き始め、痛みがある程度緩和してからで十分に間に合います。
まずは「痛み」を緩和しつつ、状態をみての「運動療法」だと思います。
膝の痛みの緩和がみられた患者さんに、トレーニングジムに通っていただくようにしたところ、ほとんど痛みを感じないで生活されるようになります。
「順番が大切」だということです。


私たち施術家(柔道整復師)ができることは、薬を使わない安全な施術で患者さんの「自己治癒力」を最大に生かせるように持っていくことです

正常な動きが出来ない「関節周囲ファシア」をもとに戻す整復手技
筋肉の無意識化での持続的な緊張を取る手技
筋、筋膜、ファシアなどの動きや組織内循環を改善する手技
筋、筋膜と神経周膜ファシアの動きや組織内循環を改善する手技


などを適材適所に施すこと。
必要な患部は固定し、適切に、冷、温罨法を施すこと。


手技だけでは取れきれない痛みや炎症に対しては物療器の力を借りること
(自己治癒力を促進する物療器の性能を侮ってはいけません)

食事や生活習慣、生活上の姿勢などに対してのアドバイスをすること。
自宅でできるセルフマッサージや体操のアドバイスをすること。



これらはすべて患者さん自身の「自己治癒力」を高めるために行うことです。


私たち施術家は患者さんの「自己治癒力」を高め、自分で治っていくためのお手伝いをしているにすぎません。

自分の施術の能力の範囲の症状かどうかを患者さんに伝えること。
やみくもに「不安」をあおる話をしないこと。

それも大切です。

また、組織の機能改善と痛みの緩和は少し違います
一日も早く痛みを取り、慢性痛になるのを防ぐこと

柔道整復師がお手伝いできることだと思います。




by s-onisi-seikotuin | 2017-02-26 22:33 | 治療 | Comments(0)  

施術と自己治癒力 №1


体の様々な症状を直しているのは患者さん自身の「自己治癒力」です!

風邪をはじめとする内科疾患であれ
筋骨格系の症状(整骨院で診る症状)も
患者さん自身の自己治癒力が「自分の体を治し」ています。

薬や、手術も同じです。
自分の体は自分自身がなおしているのです。

私たち施術家は、症状を分析し
適切な場所に、適切な「手技」「電気治療」「テーピング」等を施し
患者さんの自己治癒力が働くように、体を治していくための「キッカケ」を与え、治癒のための「補助」をさせてもらっています
自宅での「運動」「セルフマッサージ」「仕事や生活上の姿勢改善」も指導し、一日も早い「治癒」のための努力もお願いしています。

時には、精神的な「呪縛」を取ることもきっかけになります。
患者さんの「思い込み」や「痛みの呪縛」を取ることも施術家の大切な仕事です。
いたずらに「不安をあおるような病名」をつけられるだけで症状が悪化する例が多くあります。

レントゲンやMRIなどの「画像診断」も構造的に問題がない場合には安心感を与える良い面と、
症状と関係のない構造的異常が見つかると、「痛み」を増幅させる危険な面を持ち合わせています。

「脊柱管狭窄症」「ヘルニア」「すべり症」、軟骨がこすれて痛いといわれる「変形性膝関節症」
これらは「病名」が患者さんの心を支配し、治らない「負の生活サイクル」に陥ることがあります。
「病名」や「痛み」が怖くて「安静」をひたすら続ける患者さんが「慢性化」「症状の悪化」への道をたどることが少なくないのです。
背中に力がかかると骨がずれる心配があるので重いものを持てない生活になった。
「腰椎ヘルニア」と言われてから運動することがこわくなって趣味のスポーツもやめてしまった。
軟骨や骨が擦り減らないように運動やウオーキングをやめ、家事も休むようになった。
「このままいくと軟骨が擦り減って歩けなくなる」と先生に言われた
「すべり症」があるためにいつまでも腰痛が治らない。

こんな話が実際に数多くあるということが現状です。
痛みに対する「呪縛」や「思い込み」を取ることが「スイッチ」になって症状も変化していきます。

皮膚
ファシア
筋、筋膜、腱
骨膜
関節
神経周膜
血管
内臓
などが痛みを感じます。
対して
骨、軟骨、半月板、椎間板
神経線維、神経根
などは痛みを感じません。

このような「痛み」の基本、「MPS症状」と「しびれ」、「麻痺」の違いを患者さん自身に知ってもらうだけで治る症状もたくさんあります
適切な「施術」とはそういうものだと思います。

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by s-onisi-seikotuin | 2017-01-29 15:53 | 治療 | Comments(0)  

アキュスコープと足関節捻挫

おおにし整骨院にもたくさんのアスリートが来院してくださいます。

ちびっ子アスリート、中学生、高校生、スポーツが趣味のアスリートから
プロフェッショナルのアスリートまで

いろいろな症状で来院されますが、多いのはやはり「足関節捻挫」です。

剥離骨折や筋損傷を併発されていることもあるので見逃してはいけません

また、一カ所だけの足関節捻挫ですまない場合もあるので
それも頭に入れて施術していきます。

骨折、脱臼などが排除された場合でも関節のズレ(捻挫)は必ず確認しなくてはいけません

レントゲンやMRIでそれらが排除されたとしても、ほとんどの場合で関節のズレ(捻挫)は起こっていると考えられます。

保存療法を真骨頂とする「柔道整復術」ではそれは必ずチェックします。
実際に「手で触る」ことで患部の状態を探ることが基本である「柔道整復術」の長所です。

組織(靭帯)を損傷している痛みよりも、関節のズレによる痛みの方が強い場合が多いのです。

足関節捻挫などで、「歩くときに体重をかけることができない」場合でも、足関節の調整(整復)をした時点で痛みが変化し、その場で「体重をかけることができる」ようになります。

これをしていないで、固定(ギプス、シーネ、テーピング)を行うと、その後の痛みが増強され大変なことになります。

当院で使用する「アキュスコープ」「マイオパルス」は、このような「急性症状」「けが」に対しても非常に効果的です。
ベッカムが骨折の時に使用したことで有名になりましたが、多数のアスリートが「アキュスコープ」「マイオパルス」を使い、「ケガからの早期復帰」を果たしています。

「アキュスコープ」「マイオパルス」の使用には熟練も必要ですが、その効果は使っている私たち施術者が、毎回驚かされるくらい素晴らしいものです。

「試合までに何とか間に合わせたいアスリート」

「ケガと付き合いながらも成績を残したいアスリート」

「1日も早くケガを治したい一般の患者さん」

ぜひ、一度「アキュスコープ」「マイオパルス」と「柔道整復術」を体験しにきてください。

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by s-onisi-seikotuin | 2016-11-20 21:10 | 治療 | Comments(2)  

アキュスコープと座骨神経痛様症状

座骨神経痛様症状・・・患者さんにとっては「苦痛」が大きく、1日でも早く治したい症状の一つです。

「痛み止めで自然に治るのを待つ」・・・そんな見放した考えでは治るものも治らない!
「ヘルニアや脊柱管狭さく症の手術」・・・怖い!・・・100%治るとは言われなかった


この症状の原因は、脊髄神経線維そのものの問題ではなく

筋、筋膜、関節周囲のファシアや神経周膜ファシアがトリガーポイントになった痛み

MPS(筋膜性疼痛症候群)の一つだと考えられます。


では、なぜ治療が難しいのでしょうか?


筋、筋膜のトリガーポイントに沿って痛みが放散(別の場所に飛ぶ)するパターンが多いのですが

それが原因のすべてではないことが、この症状を施術、緩和させるのに難しい問題となっているのです。

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(一般的なトリガーポイント)









ある人は、定番の筋、筋膜からのトリガーポイントが原因の痛み
ある人は、座骨神経を覆うファシアが原因の痛み
ある人は、腰部の関節周囲のファシア(筋、筋膜も含む)が原因の痛み


などなど・・・

患者さん、一人一人によってその原因が違っていることが施術家を悩ませます。


それぞれの患者さんの真の原因であるターゲット

筋、筋膜、関節周囲のファシアや神経周膜ファシアを鑑別して

その人に合った治療ポイントを治療しないと効果は期待できません。


もちろん、その症状を生んだ生活習慣の改善

症状を持ってから始まった新たな症状の改善

それも必要です。


まずは、患者さんそれぞれの、原因である筋、筋膜、関節周囲のファシアや神経周膜ファシアを鑑別すること

次にそれぞれの治療ポイントに対して適切な施術を行うこと

これができて、症状が変化していくのです。

また、このことは座骨神経様症状だけのことではありません。


当院では、いろいろな手技で患部の筋緊張や血行の改善をした上で

ハイチャージやアキュスコープという、鎮痛効果のある電気治療器を使い治療をしていきます。

特に、手技などの治療刺激が届かない場所、届きにくい場所へのアキュスコープ通電は非常に効果があります

1回で治せるのか?・・・神様でないので、それは無理です!
しかし、1~3回の施術で明らかに症状の変化は感じることができます

長期間症状をお持ちの方や症状の重い方にも効果があります。

まずは一度治療を体験してみてください!

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by s-onisi-seikotuin | 2016-11-03 19:46 | 治療 | Comments(0)  

MPS(筋膜性疼痛症候群)への施術

MPS(筋膜性疼痛症候群)とは筋肉や筋膜、ファシアなどの異常や炎症で筋、骨格系を中心に痛みが生じる症状です


レントゲンや、CT、MRIなどでは鑑別することができないのでやっかいです。

「異常」を発見できないことが、MPS症状を発生させる要因となり、治療が手遅れとなった場合は長期かつ深刻な症状になるリスクを持っています。

MPS(筋膜性疼痛症候群)は、まだ世間ではあまり知られてはいません。
それが、患者さんの不利益となり、問題を非常に大きくしています。

しかし、筋、骨格系の症状、特に痛みやしびれを伴う症状のほとんどはこれだと考えても間違いではないほど一般的なものだと考えられます。

座骨神経痛脊柱管狭さく症ヘルニアが原因と言われる腰や首の痛みと関連痛,

ほとんどの変形性膝関節症の痛み、
ぎっくり腰寝違い、
股関節の痛み、首の痛み、肩の痛み、足の痛み、臀部痛,

頸肩腕症候群胸郭出口症候群,

テニス肘、ゴルフ肘、ムチウチ症状、ギブス除去後の患部の痛み,

頭痛手や足のしびれ(多くの手根管症候群、足根管症候群)歩行時痛、

・・・・あるいは、耳鳴り突発性難聴めまい目の痛み
はたまた、胃や内臓だと思っている痛みなどもその可能性がある症状の一つです。

原因は、骨折、捻挫、脱臼、打撲、肉離れなどの直接的なもの
それらの後遺症としてだけでなく
長時間の固定、手術後の傷、持続的な不良姿勢や自律神経失調
繰り返される外力による体のストレス、筋肉の持続的緊張(むくみ?)
などが考えられます。


また、トリガーポイントと呼ばれる真犯人の部位から、ファシアや筋膜、神経周膜などを伝って広範囲の部位にしびれや痛みを飛ばすことも非常に多くみられます
この場合は痛みの出ている部位だけではなく、真犯人を施術しないと完全治癒には至りません

では、MPS(筋膜性疼痛症候群)への施術はどのように行えばいいのでしょうか?

現在では、いろいろな施術が行われるようになりました。


MPS研究会では

医師はエコーを使って、原因部位に生理食塩水を注射する施術
鍼灸師は鍼などによる施術
柔整師は手技や電気治療器による施術

が一般的です。


そして

おおにし整骨院でのMPS(筋膜性疼痛症候群)に対する施術

大まかに6つのアプローチを考えています。

①ファシアの癒着部位(水分の少ないゾル状部位)に水分を満たせるように施術し、発痛物質を洗い流し、滑走を改善、自己治癒力を活性化することで組織を正常に戻すきっかけを作る
*ミオラブやある種の手技による刺激
*ハイチャージ(EMS)による筋肉刺激で周辺組織を機械的に動かす

②筋肉、腱の持続的な緊張状態を解放し、正常化させることで鎮痛、神経筋促通を図る
*筋の短縮位がキーポイント?(カウンターストレイン)
*肩の手技の時などに感じる、ある角度での筋ケイレンに対して、筋緊張を押さえる刺激を与えることで改善
*遠隔から、ある手技での刺激
*アキュスコープ、マイオパルスなどの微弱電流治療

③ポリモーダル受容器他、固有受容器そのものにアプローチし、その興奮を正常化させることで鎮痛を図る
*固有受容器に対する刺激手技
*アキュスコープ、マイオパルスなどの微弱電流治療

④関節周囲のファシア異常(ズレ)をもとにもどし、①②③の正常化に効果的な環境を作る
*捻挫時の関節に対する整復動作
*関節付近のファシア、固有受容器を正常に戻すことによるテンセグリティの回復

⑤慢性化した疼痛に対しては患者の呪縛を取る、大脳の記憶を消す等のアドバイス
*患者さんにとっては「怖い病名」からくる、必要以上の「安静状況」を改善し、積極的に自己治癒力を増強できる環境を作る
*「痛み」を消していく治療を継続し、「大脳」から少しずつ消去していく努力をいろいろなアプローチで行う

⑥疼痛緩和姿勢、継続した不良姿勢からくる、筋緊張や血流不足、ファシアのゆがみによるアンバランスを整え、関連痛等を取っていく
*痛みの波及部位への施術、逆に波及部位から原因部位への刺激施術
*不良姿勢へのアプローチ手技
*ファシアの変化には持続的な力(物理的、時間)が必要
*生活指導、スポーツ時の姿勢指導

いずれにしても、症状が早期のうちに、軽症のうちに「痛み」や「原因」を取ってしまうことです。

心当たりのある方は、実際に「施術」をうけていただくのが一番だと思います。




施術料は、捻挫、骨折、脱臼、打撲、肉離れなどの症状については健康保険適応ですが、

そのほかの症状につきましては「自費施術料金」になります。

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by s-onisi-seikotuin | 2016-10-10 17:31 | 治療 | Comments(2)  

ゴッドハンド

世の中には「ゴッドハンド」と呼ばれるほどのスゴイ手技を持った施術家が存在します。

私は・・・うちに来られる患者さんには申し訳ないですが・・・そこまでの手技は持ち合わせていません。

しかし、施術家を志したものは誰でも「ゴッドハンド」をめざし、また、そう呼ばれることを目標に置いてがんばっているはずです。
この年になった私でさえも、未だにそこを目指して「知識」「技術」の向上を心がけています。

ただ、私は手技だけで戦う能力はないので

「アキュスコープ」や「ハイチャージ」という優れた飛び道具を使い

「ファシア」や「MPS」などの「知識」を勉強し

患者さんの求める「症状の改善」(・・・決して「骨盤のゆがみの改善」ではなく)を

「1日でも早く」
しかも、それに見合った「適正な価格」

で対応していきたいと思っています。
(もちろんふつうの生活ができ、スタッフの適正な給料を支払うだけの報酬は必要ですが・・・)


保険適応の症状はもちろん

「変形性膝関節症」、「痛み」が主訴の「ヘルニア」「脊柱管狭さく症」・・・等々

ある意味、治療を見放された症状に対しても(・・・深~い 意味があります)

どこまで真剣に施術するのかが求められると思います。

1回の施術ですべての症状を改善する事はできませんが

1回目で最低でも「症状の変化を感じてもらう」

3回目までに「症状の変化を実感してもらう」

遅くても、1ヶ月以内にペインスケールを10→3以下にする

このくらいのことが当たり前にできるようにと常にがんばっていますし、今は、できていると感じています。

私が「施術家になった患者」であり続ける意義がそこにあると思っています。

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by s-onisi-seikotuin | 2016-06-19 21:57 | 治療 | Comments(0)  

ガチンコ勉強会の意味

ガチンコ勉強会の意味についてお話します。

以下は以前のブログ投稿で・・治療手技とFascia(ファシア)と 治療手技とFascia(ファシア)続編に載せた内容の抜粋です。

①自分の施術の手から漏れる患者さんや難治性症状についての悩みを話し合う場になりました。
「これさえやれば全ての症状が良くなる」なんて治療メニューは存在しませんし、それを謳っている「手技療法」等は信頼できません。
治療家は常に自分の施術に悩んでいて当然で、悩まなくなったらおしまいだと思います。
それを当然と思っている4人が「こんな症状もあんな症状も治せます」という自慢話ではなく、毎日患者さんの症状と格闘していく中での「真の悩み」を討論し、意見を述べ合うとても濃い内容のものでした。

②A先生は「こういう意図でこの部分にアプローチする」という説明をし、私は「本音で鍼の施術感想を述べる」というスタンスでお互いのイメージと感想を述べ合う「ガチンコ」施術です。

これが「ガチンコ勉強会」の真骨頂だと思っています。

飛び抜けた才能のある一部の先生方を除いて、多くの先生方は、毎日の施術に悩んでいて当然だと思います。
また、自分の施術はどこまで「患者さんに効いているのか?」という悩みも。

患者さんに施術後、「どうですか?」と問いかけても、先生の前で「もう一つです」とは言われないでしょう?(多くの人が集まるセミナーでも同じことです)

自分の施術に対する本音の答えが聞きたいし、他のアプローチならどうなるのかを知りたいと思うのは私一人ではなかったということです。

そういう主旨の勉強会に賛同する先生方が少しずつ増えてきて「核」となり現在に至っています。

プロの施術家に施術して、プロの意見、感想を聞く。
その施術の意味を説明した上で、施術の効果や感想を聞く。
それで効かなかったら、他の先生が別のアプローチをしてみる。

だから、熱のこもった勉強会になるんです。

一つの症状を改善するのに色々なアプローチがあります。
手技一つをとってみても、たくさんの手技があり、それぞれに効果があるのも事実です。
手技でなくても、鍼灸、物療器などの別のアプローチでも効果が出ます。

その効果はいったい何に作用して起こっているのか・・・はいまだ推測の域を出ていないのが現状です。
いわゆる「エビデンス」が無い、「エビデンス」を取る方法が見つからない・・・ということが非常に多いです。

筋、骨格系の治療に関しては、まだまだ未知の領域であり「謎だらけ」が現状でしょう。

また、「局所」を診るのか「遠隔」「体全体」から診るのかという議論もありますが、私はどちらも必要だと思っています。

例えば、よじれた紐があったとして、よじれた部分が痛みの原因部位だとして考えます。

よじれに直接アプローチしてよじれを開放し、発痛物質を除去する鎮痛方法がひとつ。
開放によって組織の治癒機序も働き、正常に戻っていくという「局所」療法。

また、よじれた紐を「遠隔」から刺激を与えることによってよじれをほどく方法もあります。

手技、物療器、鍼灸での遠隔からのアプローチでも鎮痛効果がみられるからです。
この場合は、よじれ部分のポリモーダル受容器への作用が、より強く働いている可能性が高いように思います。

私が使う、アキュスコープを使った施術での鎮痛効果は、組織そのものの変化よりも、ポリモーダル受容器への作用が強く感じられます。
アキュスコープだけで鎮痛効果があることを日常的に目にすることで、そういう考えが発想できるからです。

ただ、これは私の推論でしかなく、施術者によって、色んな意見があると思います。

いつも感じるのは、いろいろなアプローチによって、症状の改善がみられるという「事実」に対する驚きです。
「エビデンス」の取りようのない、たくさんの施術で症状の改善がみられることに、筋骨格系症状の奥深さを感じます。
それでも、難渋する症状はあり、事実、困っている患者さんはおられます。

だからこそ、「ガチンコ勉強会」での議論は必要だし、他の勉強会等での知識の習得は大切だと思います。

以前の記事に・・・
・・・もう少しやり方を煮詰めて、「施術に悩んでいる先生方なら誰でも大歓迎」という形の「勉強会」になれば良いかな・・・と思っています。・・・
・・・と語っていました。

それも少し実現できたかもしれません。

最近は、有名な先生方の参加や、遠くから来られる先生方も増えましたが、初期の「勉強会の意味」を忘れないように、今後も開催していきたいと考えています。




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千の「手技」「アプローチ法」を使って、患者さんの症状を改善したいと考えている私にとって、「千手観音」様は究極の理想です。











現在、Fascia「ファシア」についての理解は治療家の間でもごく限られた人にしか知られていません
しかし、これを知ると多くの「治療の謎」「症状の謎」が理解できるようになります。
今後、MPS治療と合わせて、多くの治療家のスタンダードになることを期待します。
以下、それに関する二つの情報を挙げておきます。
多くの治療家に見て頂きたい内容です。

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by s-onisi-seikotuin | 2016-03-21 21:36 | 治療 | Comments(0)  

ガチンコ勉強会(エコーとファシア)

昨年末にガチンコ勉強会を開催しました。

イギリスからK先生をお迎えし、新しく神戸からO先生、九州、名古屋、大阪からも多くの先生方が参加され、熱のこもった勉強会になりました。

2台のエコーをレンタルし、ファシアの変化を見るのがメインテーマでした。

手技、鍼、物療器でファシアがどう変化するのか?
エコーで見える白い部分はどのように変化するのか?
強い手技と優しくずらす手技でのファシアの変化は?
遠隔からの治療でファシアはどうなるのか?

等々

熱のこもった実験と議論で時間の経つのを忘れるほどでした。


エコーは骨折、捻挫による靱帯損傷、石灰沈着等の鑑別、等々に使用するには有益だと思います。

しかし、痛みの診断には難しいこともわかりました。

エコーだけでMPS(筋膜性疼痛症候群)の異常箇所を探すのは無理だと思います。

①痛みやその他の症状が出る動き、日常動作などを推測する知識と技術
②患者さんから、痛みの反応を聞きながら、患部を探る知識と技術
③どの部分のファシアが原因で症状が出ているのかを探る知識と技術
④従来の整形外科的診断にとらわれない柔軟性
⑤ファシアの異常箇所に関わる体のつながり、姿勢に対する知識

その上で、適切な問診があってこそエコーによる「見える化」は診断や治療に有効に使えるのでしょう。


「痛み」は痛覚神経のセンサーによる電気信号が脳に行くことで感じるものであり、目に見えるものではないからです。
レントゲンやMRIに写る「構造異常」から「痛み」を判断するという、現状の診断方法の二の舞にならないことが大切だと思います。


また、MPS研究会でやっている白く映るファシアを鍼や生食で変化させ、痛みを取る治療には、何らかの鎮痛機序が働いているのでしょう。


エビデンスはこれからの話ですが、症例と理論を煮詰めて増やして行くことはやっていくべきでしょう。
また、症状によって、注射、鍼、手技などで得意分野が分かれます。

各分野での連携も将来は必要になると思います。




これはハイチャージというEMS治療器で前腕伸筋(腕撓骨筋)を動かした時のファシアの様子です。
短時間ですが、白い部分のファシアが薄くなるのが見えます。

軽くずらすような手技を皮膚上にした時にも同じ事は起こりますが、もっと複雑な動きになり、手技の方法によって多様に動くように見えました。

これは手技や物療器による鎮痛効果の「目に見える化」の一つなのかもしれません。

また、強い圧迫手技では、イメージとは逆に、深い部分のファシアはあまり動かないという衝撃的な事実も確認できました。
「軽くずらす様に」がヒントです。
これには、「目からウロコ」の施術家も多いのではないでしょうか?



局所治療と遠隔治療についてですが

生食注射でのピンポイント治療でも広範囲の症状が改善する事実がMPS研究会で確認されています。

手技での遠隔治療もエコーで確認しましたが、ファシアを通して遠隔から患部を物理的に動かす事はある程度可能です。

ただ、ファシアを通しての刺激は遠隔からでは弱く、場所によっては患部まで揺らす程度の強さが必要ですし、たとえアナトミートレインに沿っていても、遠隔過ぎると反応は起こりません




遠隔から患部ファシアに反応する場合もあれば、そうでない場合もあります。
どこからの刺激がどう伝わっていくのかは、これからの課題の一つでしょう。


また、置鍼アキュスコープ(微弱電流),ある種の手技による遠隔治療の鎮痛機序は別の生理学的要因でおこっていると思われます。
鎮痛効果(ポリモーダル受容器に対して)は間違いなくあるのでしょうが、これはエコーでは見ることができません。


私自身は、局所治療と遠隔治療のどちらも必要だと思います。

どちらか一つで改善する症状もあると思いますが、全ての症状には適応しないでしょう。

局所で反応しなければ遠隔からやってみる。
もしくは逆のパターン、両方の選択もしなければいけない場合もあるでしょう。

「局所治療の知識と技術」、「遠隔治療の知識と技術」 のどちらも知っておかないと、多様化したMPS症状を改善させ、根治まで持っていくことは難しいように思います



「脳」の事を忘れている?・・・それも大切な事だと思います。

参加してくださった先生方、お疲れ様でした。
そして、色々なご意見を有り難うございました。

エコーをお貸し頂いたR先生、有り難うございました。

これからも、こういう勉強会を続けていき、治療家として、さらなる向上を目指していきましょう!

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by s-onisi-seikotuin | 2016-01-11 22:31 | 治療 | Comments(0)  

魂の叫び!

いつかは、書かなければと思っていた内容です。

今は、柔道整復師の学校が乱立し、「柔道整復師」の資格も簡単に取れるようになってしまいました。

以前は・・・(15年以上前)
柔道整復師の学校も少なく、柔道整復師になりたくてもなれない時代がありました。

柔道整復師の学校に入るのに、治療未経験の時から整骨院の先生の助手として働き、その先生に学校を紹介してもらわないと専門学校の入学を門前払いされていました。(いわゆるコネがないと・・ですね)
給料はお小遣い程度だった学校の同級生もいました。
たとえ、先生に紹介してもらっても入学の際に多額の寄付金が必要で、まずは鍼灸師の資格を3年で取り、その後、柔整師の資格を取得するという事が普通でした。


寄付金を払わないで、柔道整復師の専門学校に入学するためには、非常に難易度の高い試験(落とすための試験?)に合格し、学力で認められる方法が一つ。
もう一つは、併設の鍼灸学校で首席卒業、それに準ずる成績上位の者が寄付金除外の対象でした。

柔道整復師の資格が「特権階級」であった時代です。
「専門学校に入るための予備校」なんてものが存在し、私も働きながら、半年間受講しました。

私は一校で不合格でしたが、その後、もう一つ受験した学校でかろうじて合格し、幸いにも浪人せずに入学できました。

今では柔道整復師の専門学校は、高校卒業後の進路の一つとしての「専門学校」へと変化しています。
人の健康、時には人の命に関わるような業務であるにもかかわらず、「資格」がとれるから・・・という理由で簡単に選ばれる「進路」「一つの専門学校」になっているのに疑問も感じます。

それでは、昔のような制度がよかったか?
と言われれば「それも違う」と思います。

医療分野で、医師とは違った方法で、患者さんの健康のために尽くしたいと思っている人達に門戸を開いておく事も必要ですし

医療に携わる人間が、最低限知っておかねばならない勉強を3年間で学ぶ必要も当然あると思うからです。


私が入学した専門学校でも「こんな子が人の健康を預かるの?」といった人間もいましたが、卒業し、実務をし、その重さを知った者でないと続けていけないと思います。


私も、3年間は専門学校の勉強と仕事の両立、、卒業後、仕事と整骨院修行を1年くらいやってから開業する・・・というような、今考えれば無茶な計画を立てました。

学生時代は、治療所で患者さんを相手にする経験もなく「今できること・・座学・学校の実技・・しかできない」訳ですから、非常にあせりもありました。
実際、実技ではよく先生に怒られました。

そのころ、営業や配達の仕事中に、街の整骨院の前を通るたびに「いつかこんな治療所」で頑張れるからと焦る気持ちを抑えていたことを覚えています。
治療所で働きながら学校に来ている同級生を羨ましく思ったこともたびたびありました。

ただ、その抑えられた気持ちがあったからこそ、週末に「見学」させて貰える整骨院では必死で勉強しましたし、卒業後に研修させてもらった治療所でも担当できた患者さんに対して夢中で施術しました。

自分の治療所を開院したときも、最初は本当に未熟でしたが、患者さんに対しては誠心誠意の施術をやったつもりです。

誠心誠意やったからそれで良いのではないのですが、当時から、技術、知識の研鑽は怠ることはなかったと思っています。
それが当然だと思うからです。

今も、完成された施術、知識量だとは思っていませんが、研鑽は怠っていないと断言できます。


現在、日本では学力、偏差値がトップクラスの人でないと医師になれません。

看護士を目指す看護学校での勉強も本当に厳しく、途中で諦める人も少なくありません。

人の命を預かる「医療業務」はそれだけ責任があり、能力も必要だということです。

我々、一般の人間が「医療」という仕事に携わるのであれば、その事に気づくべきです。

医師に追いつき追い越すくらいの努力をするのは当たり前だと思わないと、患者さんに対して失礼です。


少数の人間が利権を思うように使えた時代はとっくに終わっています。

柔道整復師が健康保険を使えない時代も来るかもしれません。

ある意味自分たちの責任でもあるわけです。

しかし、そんな時代だからこそ、柔道整復術の優秀さを、患者さん、その他の治療家、医師、そして保険者にも知ってもらう必要があると思います。

たかが、柔道整復師ですが、腕のある施術家がやっている事は患者さんにとって非常に有益な施術であることも間違いない事です。

患者さんや世間に対して、施術結果を残す事で認めてもらうことが最優先でしょう。

そのための努力をするのに迷うことはないと思います。

毎日のように

技術を磨くことです。
知識を得る努力を継続することです。
まだまだ、その先の施術があるからです。

うちの治療所のスタッフも、暇な時間帯には解剖学の本を読んでいますし、治療に関わる議論もします。

スタッフが考えた手技方法を、私が使うこともあります。

今では、10年前の開業当時のやり方は少なくなっています。

良いと思うものは取り入れ、進化していく事が大切だと思うからです。

基本的な治療に関する考え方は押さえておく必要はありますが、今後も、よりよい施術方法に変わっていくことでしょう。

そうすることで、これから柔道整復師の業務をしようと頑張っている後進にも道を残していく事ができると思います。


また、柔道整復師の過酷な業務に対して、あまりにも診療報酬が低い現状も改善していく必要もあると思います。
これは、一人の柔道整復師の力では難しいことですが。

私の歳になると、一日の施術が終わると自分の体がつらいです。

いつまでやっていけるのかちょっと不安な毎日です。

いよいよ今週末には、ファシアのK先生、ガチンコ勉強会の先生方、遠方からの先生方を交えて「エコー」を使った勉強会を開催します。

どんな勉強会になるのかが楽しみです。
また、それを患者さんに還元できるようにしないといけませんね!


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by s-onisi-seikotuin | 2015-12-24 00:03 | 治療 | Comments(2)  

MPSを知らないと №2

土曜日からちょっと風邪気味で、はやく寝たいのですが、書かずにおられない事がありました。

週末はゴルフ練習やラウンドで、ブログもゴルフネタが多いと揶揄されています。

それでも、時々(?)治療ネタもあるんですが。

練習場でも知り合いが増え、私の事を柔道整復師と知っている方も増えてきました。

今日、ある知り合いの方が

「最近首が痛くて、左を向くと痛い。腕もしびれが出てきたから、整形に行ったよ」

「なんて言われました?」

「レントゲンで首の骨の間が狭くなっていて、首の神経を圧迫しているからと言われた」

「どんな治療を受けました?」

「湿布と痛み止め。治らないから、自分で首の筋肉を鍛えようと思ってる」

「???」です。

ある程度の年齢になると誰でも背中が曲がってきたり、身長が低くなるので「首の骨の間」が狭くなるのは当たり前です。

なぜ、この1ヶ月の間に首の痛みやしびれが出てきたのかの説明にもなっていません。

「しびれ」=「神経の圧迫」???
最近のMPS研究会でも神経周囲のファシアが痛みやしびれに関係あるのでは?
と議論が盛んです。

私も「坐骨神経様症状」の一つに坐骨神経周囲のファシアが絡んでいると思っていますし、そこをターゲットにする手技で成果を上げています。

しかし

何でもかんでも「骨の間の狭さ」と「圧迫された神経」のせいにされたのでは患者さんがかわいそうです。


そこで、その場で椅子に座ってもらい、座位のまま、手技をしました。

1分間、軽く手技をしただけで、痛みが緩和し、首も左に向けるようになりました。

しびれはその時には無かったのですが、触った首の感触から「MPS」であるのはわかりました。

その後、自分で出来るケアの方法を教えて帰って来ました。

その方はゴルフ練習を再開され、「痛くない」のを不思議に思われていました。

「首の筋肉を鍛える」なんてもってのほかです。

もちろん、お金もいただいていません。

MPSを知って貰えるだけで充分です。


そうそう、「筋膜性疼痛症候群」というより「ファシア性疼痛症候群」の方がぴったりですね。


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by s-onisi-seikotuin | 2015-12-06 23:24 | 治療 | Comments(0)