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続 腰痛2800万人 「痛み」とは?

前回の「腰痛2800万人」の続きです。

そもそも「痛み」とは何でしょうか?

「物理的な刺激や疼痛物質(セロトニンやブラジキニン)による科学的な刺激を侵害受容器(高域値機械受容器やポリモーダル受容器など)が感知し、電気的な信号として大脳に送られ、大脳が痛みとして認識すること」で痛みを感じるという大前提があります。

また、「痛み」はやけどや切り傷を負ったときに、瞬間的に感じる痛みと、あとからじわじわ出てくる炎症性の痛みに分類されます。
私たちが扱う痛みは炎症性の痛みです。
どちらにせよ、痛みを感じていると言うことは、侵害受容器(高域値機械受容器やポリモーダル受容器など)が刺激を電気信号に変換して大脳に送った結果であると言うことです。
侵害受容器がなければ、痛みを感じることは出来ません。
髪の毛や爪の先は痛みを感じません。ここには侵害受容器がないからです。
また、侵害受容器があるところでも疼痛物質(セロトニンやブラジキニン)がなければ痛みを感じません。
私たち治療家や患者さんにとって大切な事は、「どういう理由で、どの場所で痛みが発生しているのか?」を知ることです。

私たちが痛みを感じる部位は
【皮膚、骨膜、筋、筋膜、腱、神経、血菅、内臓、軟部組織(靱帯、関節包など)】です。

私たちの仕事で考えるとこうなります。(骨折、脱臼、打撲、ねんざ、筋損傷からくる痛み)

①皮膚(表皮/真皮):感受性が高い
②皮下組織:あまり痛みが無い
③骨膜:感受性が高い 深くえぐられるような限局的な痛み
④骨組織:痛みが無い
⑤筋組織:虚血状態やある種の物質で発痛
⑥筋膜:感受性が高い 重苦しい痛み、疼き/気持ちよさ
⑦腱:感受性が高い

⑧血管:一般に鈍痛を感受する 部位を限定するのが難しく拡散した疼きを伴った痛み
⑨関節包、滑膜:感受性が高い
⑩靭帯:感受性が高い

⑪神経:鋭く焼けるような痛み(カウザルギー)・・・ほとんどない
⑫神経根:脱随神経にのみ発生する(非常にまれ) 脊髄硬膜:無感覚
⑬軟骨組織:椎間円板、関節軟骨には痛みの感受性は無い骨や軟骨は痛みを感じません。

「骨折したら痛いやん!」
それは、骨膜という骨をおおっている膜が破れたり、炎症を起こして痛みを感じているのです。
骨そのものは痛みを感じません。
人工関節は骨の中に打ち込みますが、「骨そのものが痛みをと感じたら」・・・その事自体で痛くて大変な事になります。

軟骨も・・・
「膝や背骨の軟骨がすり減って痛いと言われました」「??・・軟骨は痛みを感じませんよ!」という話になるのです。
軟骨がすり減っても、関節や関節周辺の筋肉や靱帯などに炎症がなければ、痛みを感じることはないのです。

筋筋膜性疼痛症候群(MPS)の考え方では、痛みを感じる筋、筋膜を中心
その他、腱、骨膜、靱帯、関節包などをターゲットにして治療していきます。

「体の多くの部分を占め、且つ痛みを非常に感受する筋肉」に目を背けて、腰痛の原因がわからないとする事に大きな「疑問」を感じます。

現在、加茂先生をはじめとするMPS研究会の整形外科の先生方は麻酔注射で、

鍼灸師の方は鍼で、

私は手技やアキュスコープ、ハイチャージという治療器を使い、筋、筋膜を中心に「痛みを取る」治療を行っています。

事実、非常に多くの患者さんの痛みを取ることができています。

このような治療の考え方がスタンダードになれば、「腰痛2800万人」がそうでなくなる日がくると考えます。
興味のある方は、一度、加茂先生のホームページをご覧になって下さい!
詳しく説明されています。
加茂整形外科ホームページ へ
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東大阪 長田 おおにし整骨院
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by s-onisi-seikotuin | 2013-03-27 10:21 | 治療 | Comments(0)  

腰痛2800万人!!

今日(3月24日付け)の朝日新聞の一面に「腰痛2800万人」という記事が載っていました。

男女比は4対6で40~60代の約4割が悩んでいるということです。

①原因不明(?)の腰痛は全体の8割以上を占め、安静より運動が効果的
②1ヶ月以上続く痛みにはマッサージの効果ははっきりしない
③ストレスなど心理的要因も引き金になる
④腰痛は背骨のガンや、腰椎骨折、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などでも起こる
⑤3ヶ月以上続く慢性腰痛ではストレッチやウォーキングなどの運動がおすすめ


この5項目が主な要旨なので、それを検証していきましょう

まず、「原因不明の腰痛が8割以上」というのは腰痛の原因ターゲットレントゲンやMRIなどの画像診断だけに頼る事から起こる、非常に残念な「現在の一般的な答え」です。

レントゲン上、骨がゆがんでいても、姿勢がゆがんでいても、ヘルニアがあっても、脊柱管に狭窄があっても腰に痛みのない人は大勢います。
事実、背中が90度に曲がっているような老人でも、腰痛のない人は山ほどいらっしゃいます
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左のレントゲン写真は石川県、加茂整形外科院長の加茂先生のホームページから引用させていただいたものですが、

「これは70歳女性です。骨粗鬆症の検査のため撮りました。
長時間すわっているとお尻が痛くなるそうですが、特に腰痛で悩んでいるのではありません
このようにレントゲンの印象と痛みの間には明確な関係はありません。」というコメントと共に載せておられます。
加茂整形外科ホームページ へ





しかし、腰痛のターゲットを「筋肉」や「関節包」の痛みととらえれば、8割以上の腰痛の原因が見えてきます
筋、筋膜性疼痛症候群(MPS) へ
筋、筋膜性疼痛症候群(MPS) №3 へ
筋、筋膜性疼痛症候群と手技について へ
筋、筋膜性疼痛症候群(MPS) №2 へ

なぜ、関係学会が痛みの原因を、「筋肉」や「関節包」というターゲットに持っていかないのかがわかりません。

患者さんの体を少し触ってみればわかる「痛みの生理学」を勉強すれば、論理的にも明白な話であるのに、あえて「筋肉」「関節包」から目をそらせているとしか思えません

レントゲンやMRIの画像診断は「骨折」と「ガン」のリスクを排除するためのものであると、
加茂先生もおっしゃっています。
ヘルニアや狭窄症が「腰痛」につながるものではありません
100歩ゆずって、「力学的ストレスがかかる場所にヘルニアや狭窄が起こりやすい」という言い方であればある程度理解しやすいかもしれませんが。

今の「整形外科的診断」では「原因不明の腰痛が8割以上」であるのはある意味当然なんでしょう。
一日も早く「筋肉」や「関節包」の痛みにターゲットが向かう事を願うのみです。

これは「変形性膝関節症」「頚肩腕症候群」「多くの頸部ヘルニア」「手根管症候群」「肘部管症候群」「五十股と呼ばれる股関節症」「交通事故などによるむちうちにも当てはまります

「しびれ」と「麻痺」は根本的に症状が違うことを知ることです。
「しびれ」は「痛み」の軽い症状、「麻痺」は筋肉が自分の意志で動かせない状態のことで、これこそが「神経の圧迫」によって起こります。「腓骨神経麻痺」や「撓骨神経麻痺」などです。
ハイチャージ!!

腰痛と「ストレス」には関連があります。
「ストレス」がある時には交感神経が働き、痛みをより強く感じやすくなります。
これは覚えていていいと思います。

「慢性腰痛」についてですが、確かにこれは非常に治りにくい症状だと言えるでしょう。
「大脳」が「痛み」を記憶してしまうからだと言われています。
「幻視痛」と言われるような、腕を失っている方が「手が痛い」と感じるように脳が痛みを覚えてしまったような状態に近いと考えられます。

他の人では痛いと感じない程度の痛みを脳が記憶することによって「痛い」と感じてしまう状態が「慢性腰痛」だと考えるとわかりやすいでしょう
ストレッチやウォーキングなどの運動や以前ブログにアップした「自宅で出来る骨盤脊柱矯正法」 テニスボールによるマッサージなどを日々続けることで症状の緩和を促すことができます。

不幸にも、ぎっくり腰を含む急性腰痛になってしまった人は「筋肉」「関節包」をターゲットにした治療を行う治療所に行って、一刻もはやく治してしまうことです。
それこそが、多くの「腰痛難民」を減らす唯一の方法だと思います。
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by s-onisi-seikotuin | 2013-03-24 16:04 | 治療 | Comments(2)  

入院

私、実は、20年来の胆石症持ちでした。
この一ヶ月、発作がひどくなり、とうとう・・・
週末に生まれて初めて手術&入院生活を送るという体験をしてきました。

胆石症の手術は、現在ではほとんど腹腔鏡によるもので、腹部に4カ所小さな穴を開けて行うもので、2~3日の入院ですみます。
整骨院は、なかなか休みの取れない仕事ですから本当に助かります。

担当の先生のわかりやすい症状や手術方法のご説明とやさしい物腰に感銘し手術を受ける決心をしました。

全身麻酔と手術は初体験で、怖いながらもちょっとワクワク感もありました。
あっという間に麻酔にかかり、気がつけば病室のベッドというあっけないものでした。
病室に戻って、「今から手術?」ととぼけた事を家族に言ったような記憶がかすかにあります(^_^;)

初日の夜はさすがに身動きするのも苦痛で大変でしたが、二日目以降は少しずつ回復する体を実感できました。

入院されている他の方々は当然私より症状が重く、まさに「生きるために戦っている」人たちでした。
看護師の方々の過酷な仕事も目の当たりにし、改めて尊敬の念を抱きました。 

たった二日間でしたが、色々なことを感じさせてくれた手術だった気がします。

月曜日からはまた、忙しい仕事が待っています。

患者さんの苦痛を取る仕事の一つとして、真剣に向き合っていく気持ちが再確認できました。
また、がんばるぞ~!!

今回の手術に対して、家族をはじめ、色々と励ましをいただいた方々、留守を守ってくれたスタッフに改めて感謝します。

有り難うございました。
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by s-onisi-seikotuin | 2013-03-16 20:02 | その他 | Comments(2)  

スイング動作のメインエンジンは?

スイングの基礎を自動車にたとえると・・・


*体幹の回旋がメインエンジンです。

決してメインエンジンは腕や手ではありません。
エンジンのパワー(身体の使い方)の出し方に問題があったり、エンジンが腕や手であると勘違いしている人は、体幹の動きが少なかったり、それこそ腕や手の力を最大限に使ったスイングをされています
体幹を使える動かし方を知らないためにそういう動きになってしまうのです。

また、腰の回旋でもありません。腰は回してはいけない部分です。
スクエアスイング・腰は回してはいけません
骨盤と腰(これはセットと考えて)から上につながる胸椎を含めた体幹部分の回旋がメインエンジンです。
メインエンジンのパワーは足から上の体幹を一旦ねじる事で蓄えられ、次に逆にねじり戻されることではじめて力を発揮できるものです。

また、このメインエンジン部分は股関節をゆるめる姿勢を取ることで非常に簡単に回旋させることができるのです。股関節を使うためのストレッチをいくらしてもこの姿勢を取らなければ股関節は動きません。股関節を使わなければ体幹をねじるのに非常に効率が悪くなるため足や膝を踏ん張るためによけいな筋肉を使う必要がでてきます。パワーロスが起こるのです。
スポーツと股関節

ゴルフで膝立ちや椅子に腰掛けてボールを打つ時でも、骨盤が前傾していれば股関節は動くので、体幹が回旋する時のパワーを使えます。そのため、その状態でも2/3くらいの飛距離は飛ばすことが可能です。決して腕や手の力で飛ばしているわけではありません。

また、股関節からねじる動きは「ねじらないこと」を勧める古武術であってもおこなわれています
武道の基本姿勢である「正座」は股関節ゆるみの姿勢で、体幹を回旋する動きは可能です。
かつて、いつ、相手に襲われるかわからない武士の世界で正座姿勢が重要なのは、
「股関節を動かせる姿勢であること」
「いつでも相手の攻撃を避け、すぐさま反撃できる姿勢であること」
が大きな意味を持つと考えられます。

このように、体幹をうまく回旋させる動きは古武術であってもスポーツであっても必要なことで、動きの中で人間の骨格を無視した動きはありえないと思います。

骨盤を前傾させ、股関節を動かし、腰から上の体幹を回旋させる動きで、速くて大きなパワーが得られます。
これがスイング動作のメインエンジンになるのです。
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by s-onisi-seikotuin | 2013-03-08 22:41 | スポーツ | Comments(0)  

アキュスコープ勉強会(名古屋)

今日は、残念ながら(?)ゴルフのお話ではありません。

名古屋で「アキュスコープ勉強会」の講師として約50名の先生方の前でお話しをしてきました。
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日頃、多くの人の前でお話する事なんてないので、さすがに緊張しました。
しかし、やさしい先生方に恵まれ、また、サンメディカルさんのスタッフの方々のお気遣いのおかげで無事に終えることができました。
皆様、本当に有り難うございました。
私自身の持っている「治療の考え方」や「アキュスコープ」「ハイチャージ」の実際の使い方などを,つたない説明ではありますが、お話してきました
「アキュスコープ」「ハイチャージ」という優秀な治療器であっても使い方を間違うと、あまり効果が出ないという結果になることもあります。

使い方のノウハウよりも
こういう考え方をすれば、様々な治療パターンが生まれ、「先生方のオリジナルな治療」や「患者さん一人一人に対してのオリジナルな治療」が出来るんだというお話をしたつもりです。

根底にあるのは、年末にブログに載せた(筋、筋膜性疼痛症候群(MPS) スポーツと運動動作で思うこと


「常識を疑ってみる」
「経験論の正誤を検証する」
「他に正はないか?」


の考え方です。

どうしても教科書やスポーツでのレッスン書の話を鵜呑みにしてしまいがちですが、一つ一つを自分の頭で検証するという作業を経てこそ「自分の身に付く」のだと思います

私自身も、えらそうな事を言えるほどの人格者ではありませんし、常に迷いながら生きている一般人です。
「先生方の悩み」は「私自身の悩み」でもあるわけです。
共に悩みながら、より良いもの、より良い治療を目指して勉強していく事が大切だと改めて感じた一日でした。

参加された皆様方に感謝致します。
また、機会があれば、再会したいと思っています。                大西清一

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by s-onisi-seikotuin | 2013-03-03 19:15 | 治療 | Comments(0)