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キネティックチェーンとスクエアスイング №1

キネティックチェーン(運動連鎖)は説明するのが非常に難しいですね。

以前もキネティックチェーンのお話をしましたが、スクエアスイングの中でもう少し深く考えてみます。
スクエアスイングのコツやその理由なども述べていくつもりです。

今からお話するシリーズはスクエアスイングのベースであり、他のスポーツにも応用できる運動動作の基本的な理論にもなります。
ちょっと一般の人には難しいですが・・・。
解らない人は筋肉関係は読み飛ばして下さい。
時々スクエアスイングのヒントや理由を太文字で書いていますのでチェックして下さい。

骨格で支え、反射を利用してスイングするのが「スクエアアドレス」「スクエアスイング」の真骨頂です。
「骨格で支える」のは骨、深層の筋、筋膜組織の役目です。
当然、筋肉を全く緊張させることなくアドレスをすることは出来ません。
筋肉の緊張をあまり感じない「インナーマッスル」と言われる深層の筋肉と筋膜組織を利用してアドレスをするという事です。

また、反射の中で「筋肉」と言えば「伸張反射」です。
アウターの筋、筋膜のつながりと伸張反射のつながりがキネティックチェーンの根幹になり、キネティックチェーンこそがスイングパワーの源です。
スポーツと伸張反射へ

もう一つ、筋肉の作用で運動に大きく関わるのが、「相反神経支配・・・一般に,ある関節で屈筋の収縮により屈曲するとき,その拮抗筋である伸筋は抑制され弛緩する。逆に伸筋が収縮するときは屈筋が抑制され弛緩する」です。
両方の筋肉が緊張している状態を「共縮」といい、運動をするときには起こって欲しくない反応です。使いたい筋肉のストレッチが不完全になり、パフォーマンスが下がるので、運動動作中には起こらないように動作をしていく必要があります。

この「伸張反射」と「共縮の排除」が筋肉とキネティックチェーンパワーの核で、スクエアスイングでもそれを考えた動きを大切にしています


「アナトミートレイン」という面白い筋、筋膜理論がありますが、それを参考にするとこれらの事が非常に理解しやすくなります。
アドレスと運動中の姿勢制御に関わる筋肉と筋膜組織は「スーパーフィシャルバックライン」「ラテラルライン」「ディープフロントライン」「スーパーフィシャルフロントライン上部」「スパイラルライン」

スイングの推進力としてキネティックチェーンを起こしていく筋肉、筋膜組織は「スーパーフィシャルフロントライン上部」「スパイラルライン」「アームライン」「ファンクショナルライン」

もちろん人間の身体はそれぞれが連動しあってスムーズな動きをしているわけですから、これらは独立してバラバラに動いているのではありません。
安定に関わりつつ、パワーにも関与しあっています
しかし、「アナトミートレイン」を知っていると運動動作のコツが見えてきます

①アドレス時に膝と股関節を折るのはなぜ?

アドレスに最も関わる「スーパーフィシャルバックライン」足底筋膜、ひふく筋、ヒラメ筋、ハムストリングス、脊柱起立筋、後頭下筋から頭皮となります。
しかし、これらを全て緊張させてしまうと運動動作に支障がでます。
アドレスの時に膝を曲げるのは、ひふく筋とハムストリングスの連続を断ち切ってひふく筋から下を姿勢維持に切り離す必要があるからです。
左右のバランス維持に関わる「ラテラルライン」と共にスイング中の動きを支える、ライの変化に対応する・・等の役目を担ってもらいます。
また、この「スーパーフィシャルバックライン」の連続を断ち切っていないと足首から膝、起立筋、頭までが一体に動き、身体を回旋しようとしてもひねりにくくなってしまいます。
「棒立ちアドレス」だと「ヒールアップをしないと身体をひねりにくくなる」理由はこれです。
つまり、膝を折ることで、「膝から下をショックアブソーバーとしての機能をさせる・・・骨格で支える」ということです。
同時に股関節から前傾する事をプラスすると「股関節を機能させ体幹をひねりやすくする」ということも同時に可能になります。
股関節からの前傾姿勢は、股関節の靱帯をゆるめると同時に「スーパーフィシャルフロントライン」である腹直筋と大腿直筋の上下の連動を身体の前面で断ち切り、身体の回旋をしやすくするという側面もあります。
腹直筋と大腿直筋は「スーパーフィシャルフロントライン」でスイングのパワーの一躍を担います。
膝を折ることで「スーパーフィシャルバックライン」の連動を断ち切る。
股関節を折ることで「スーパーフィシャルフロントライン」の連動を断ち切る。


これで膝から下は身体のバランス維持に、膝から上をメインエンジンとして使う下地が完成します。

スキーのモーグルでこぶ斜面を滑り降りる時に、膝から下を折っていないととたんに転倒してしまいます。同時に股関節から身体を前傾させると股関節の機能も向上し、より転倒しにくくなります。
(股関節の話は上村愛子選手もお話されていました)
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by s-onisi-seikotuin | 2014-01-25 21:22 | スクエアスイング | Comments(0)  

頚肩腕症候群もMPS(筋膜性疼痛症候群)

「じっとしていても首はもちろん、腕や前腕まで非常に強い痛みやしびれが走る」「首を後ろに反らせるともっと強く症状がでる」こんな症状を頚肩腕症候群と言います。

デスクワークが長い人や、長時間本を読む習慣のある人によく見られます。
電話の受話器を首と肩の間にはさんで仕事をする人にも多く見られます。
軽症の場合はいわゆる「肩こり」かと思わせる症状なんですが・・・

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悪化してくると、負担のかかった時に、上図の赤い部分に強い痛み、しびれが現れるようになり、さらに進行すると安静にしている時にも生じるようになります。

この症状の原因は、首・肩の筋肉のMPS(筋筋膜性疼痛症候群)です。

デスクワークや長時間、本を読む人は同じ姿勢で首や肩の筋肉が固定されます。
この間、首・肩の筋肉が緊張した状態となり、そのためMPSを発症しやすくなるのです。
頸部や肩甲骨、上腕、前腕にある筋肉や筋膜が原因で、脳や頸部の神経がおかしいのではありません

これも軽症の間に治療を行えば、すぐに症状は改善されますが、痛みを常に感じるような状態のなってしまっていると、症状の改善に1~3週間程度を要します。

ヘルニアと頚肩腕症候群

首のヘルニアと診断された方も、上の図を見て自分の症状と似ていると思いませんでしたか?
しかし、ヘルニアが原因では上記の症状は出ません

ヘルニアなどが神経を圧迫した場合の症状は、「筋力低下」「感覚の麻痺」です。
握力が急に落ちた(痛みが原因ではなく)とか自分でも解る手の感覚の異常感がそれです。
しかし、多くの場合、ヘルニア由来の「筋力低下」や「感覚の麻痺」はほとんどありません。
ほとんどはMPSによる頚肩腕症候群で悩まれているのです。

医療従事者でも「感覚の麻痺」と「しびれ」を一緒にしがちです。
簡単にいうと、物を触っても全く凹凸がわからない場合などが「感覚の麻痺」。指先などがピリピリするような状態が「しびれ」です。「しびれ」は痛みの軽いものと考えられます。

MPS(筋筋膜性疼痛症候群)を考えてこの症状にアプローチすれば、「しびれ」は大きく変化します。
頚肩腕症候群もハイチャージとアキュスコープを併用することにより改善されます。

どんな症状もそうですが、急性期(痛みが出た初期の間)に正しい治療すると短期間で治りますし、慢性化しにくくなります
できるだけ早期の治療をおすすめします。

東大阪 長田 おおにし整骨院
(注)アキュスコープは自費治療になります。
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by s-onisi-seikotuin | 2014-01-18 19:02 | 治療 | Comments(0)  

スクエアスイング コックを保ったままインパクト

前回お話した「ダフリ」を防止する方法から、インパクトでのコッキング意識について話を深めていきます。
スクエアアドレスで作ったグリップから、トップで自然にできるコックを保ったままでインパクトを迎える意識です。

「コックを保ったままインパクト」は非常に難しい動作です。
意識しすぎると右へプッシュアウトしますし、初心者の間のスライス打ちでは、ますますスライスに磨きがかかってしまうかもしれません。
コックに意識がいきすぎて強くグリップすることで別のミスも出やすくなります。
今までのスイングイメージと大きく異なる事が壁となります。

でもこれを練習で乗り越えないと先へは進めないと言うことです。

そのためにスクエアアドレスがインパクトを教え、「スクエアスイング」が体の動きを教えてくれる重要な要素、ヒントになると思います。


スクエアグリップからスクエアアドレスをして、テイクバックを始めます。
頭をその位置に保ったまま、「左膝を曲げ、左肩を下げるテイクバック」をしていくと自然に左肘が伸び、右肘が曲がり、グリップも自然にコッキングされていきます。

スクエアスイングのアプローチの様に右手の平を意識してやると、右手の平は左肩を横切る左上腕上に沿って手のひらも上を向きます。(これが出前持ちスタイル)
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この時にできる両手の平のコッキングを保ったままインパクトでボールをひらっていく意識が「ダフリ」を防止し、ボールをダウンブローに打ち抜いていく最大のコツになります。
正しいスクエアグリップからトップに入ると、左手の親指の上と右の親指と人差し指のトリガー部分にグリップからクラブの重みを感じることが出来ます。
そこからさらに手の甲側にコッキングが入るといわゆる「シャフトクロス」の状態になりやすいので、このコッキングを保ったまま静かに切り返す必要があります。
にそれ以上のコッキングは必要ないと言うことです。

コッキングは、両手がガチガチに力の入った状態でもダメですし、逆にユルユルすぎてもインパクトが乱れます

このコッキングとインパクトのタイミング、スイング軌道が最適になるように体全体のリズムを合わせる練習が最も重要な練習になります。
コッキングを保ってインパクトでボールを拾っていこうとすると、左肩が大きく開いたインパクトになりやすく、そうなるとスライス系、もしくは左引っかけのボールが出やすくなります。
モリを突く動作を思い出しながら、コッキングを保ってゆっくり体の動かし方をチェックしてみて下さい。
多分、この二つを同時に行うことが未体験の動きになるはずです。

ショートスイングより小さいアプローチのスイングでも、「ダフリ」をなくす為に必要ですし、これが非常に難しい運動であることを理解しなくてはいけません。


残念ながら、この動作をマスターしないと、「ダフリ」とスライスからお別れすることは出来ませんから、ちょっと気が遠くなる人も出てくるかなあ~。

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by s-onisi-seikotuin | 2014-01-11 20:37 | スクエアスイング | Comments(2)  

スクエアスイング ダフリについて

ゴルファー永遠の課題、「ダフリ」について検証します。

「ここぞ」と言うときに限ってダフってしまうのは誰しも経験することです。
第1の原因は「ここぞ」です。
ゴルフは、「メンタルが非常にスイングに影響を与えるスポーツ」ですから、「ここぞ」の時に体や手に力が入ってしまいます
「あと100Y」「このセカンドを乗せればベストスコア」「このアプローチを寄せればパー」等々
色々な場面が想定できますが、力が入ってしまいますよね。
逆に気が抜けてしまった場面でも起こります。
そういうときこそ、骨格で支え、肩の力を抜いてスイングしてやることが大切です。

技術的なことから起こる「ダフリ」も問題です。
一般的な「ダフリ」の原因解説は
「右肩が下がる」「インサイドからヘッドが入る」「ボール位置が前すぎる」「鋭角すぎるスイング軌道」「コックがはずれるのが速い」・・・でしょうか?

全ての「ダフリ」要素を排除すれば「ダフリ」にくくなります。

オープンスタンスでアドレス、ボールの位置は右足寄り、右肩の位置を保ったままで、アウトサイドインかつ緩やかなスイング軌道でダウンブローにクラブを振りつつコックは出来るだけほどかずにインパクト

でも、こんな練習を毎回やっている人が何人いるでしょうか?
練習場ではスクエアスタンス、ボール位置は一定、ドローボールを打つ為にインサイドアウト軌道を意識して、アッパーブローに全身全霊でマックススイングが多いですね。

日本ではドライバー偏重レッスン、ドライバー偏重練習が多い事も原因の一つですね。
地面にあるボールを打つのに右足の前で手首を返したり、ツイストしたりしていたらコンスタントにボールヒットする確率は激減してしまいます。
これはあくまでティーアップしたドライバーのみに通じる練習である事を認識した方がいいと思います。
飛距離一辺倒のスイング理論とそうでないものを理解した上で取り入れることが大切です。
これでは、ドライバーとアイアンでスイング自体を変えなければいけませんし、「ドライバーはいいのにアイアンが当たらない」また、逆も・・・というパターンに陥ってしまいます。
あくまでも、基本はアイアンとドライバーのスイングは同じであるべきだと思います。

とりあえず、地面にあるボールをソールの滑らないアイアンで打つ場合もドライバーと同じスイングですが、7~8割のスイングで十分だという事を知っておく必要があります。
7~8割のスイングで前後左右に誤差10%以内を目指します。インパクトでの音がミスを語ってくれます。

7番アイアンで150Yなら左右15Y、前後135~165Yの誤差でキャリーできれば、グリーンセンターねらいで、とりあえずオンします。
これがアイアンショットの基本なんですが、「ダフリ」「トップ」「シャンク」が出た瞬間に大きく誤差を超えてしまいます。
結局、コンスタントに高い確率でボールをクリーンに当てる技術が必要だと言うことです。
アイアンの練習は7~8割のスイングでダフらずにボールヒット、プラス、誤差10%以内を目指しましょう
もっと上達したい人は、3本のアイアンで同じ距離をねらう練習もするといいと思います。
例えば、150Yを6,7,8番、もしくは5,6,7番でねらう練習です。実戦の時に非常に役立ちます。

また、スクエアスイング、スクエアアドレスではアドレスとインパクトが非常に似ているのが特徴です。
アドレス時にインパクトを意識できることが大きなメリットの一つです。
インパクトでは何が起こっているのでしょうか?

体重は、より左足寄り、左腕は伸び、左肩は上がる、よりハンドファースト、左肩、左腰はアドレスよりオープン(ダフリ要素の軽減)です。
それと、インパクトで右肩の下がり、右肘の少しの曲がり、スイング軌道は軽いインサイドアウト(ダフリ要素の増幅)です。
つまりどちらの要素も含まれていて、相殺し合っていると考えればいいと思います。


しかし、「ダフらないでダウンブローにスイング」をするためには欠かせない要素が一つあります。
スクエアアドレスで作ったグリップから、トップで自然にできるコックを保ったままでインパクトを迎える意識です。

結論として、初級者、から上級者まで、大抵の「ダフリ」はボールを「打ちにいく」ことが原因です。
「ボールを飛ばそう」「力み」などでインパクト直前でコックが速くほどけることが「アッパーブロー要素」を強くしてしまって結果としてダフってしまうのです。

「コックを保ったままインパクト」は非常に難しい動作です。
意識しすぎると右へプッシュアウトしますし、初心者の間のスライス打ちでは、ますますスライスに磨きがかかってしまうかもしれません。
コックに意識がいきすぎて強くグリップすることで別のミスも出やすくなります。
今までのスイングイメージと大きく異なる事が壁となります。

でもこれを練習で乗り越えないと先へは進めないと言うことです。

そのためにスクエアアドレスがインパクトを教え、「スクエアスイング」が体の動きを教えてくれる重要な要素、ヒントになると思います。

次回は、コックを保ったままインパクトをもう少し詳しく解説いたします。
コックを保ったままインパクトへ

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by s-onisi-seikotuin | 2014-01-04 22:01 | スクエアスイング | Comments(0)