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ガチンコ勉強会(エコーとファシア)

昨年末にガチンコ勉強会を開催しました。

イギリスからK先生をお迎えし、新しく神戸からO先生、九州、名古屋、大阪からも多くの先生方が参加され、熱のこもった勉強会になりました。

2台のエコーをレンタルし、ファシアの変化を見るのがメインテーマでした。

手技、鍼、物療器でファシアがどう変化するのか?
エコーで見える白い部分はどのように変化するのか?
強い手技と優しくずらす手技でのファシアの変化は?
遠隔からの治療でファシアはどうなるのか?

等々

熱のこもった実験と議論で時間の経つのを忘れるほどでした。


エコーは骨折、捻挫による靱帯損傷、石灰沈着等の鑑別、等々に使用するには有益だと思います。

しかし、痛みの診断には難しいこともわかりました。

エコーだけでMPS(筋膜性疼痛症候群)の異常箇所を探すのは無理だと思います。

①痛みやその他の症状が出る動き、日常動作などを推測する知識と技術
②患者さんから、痛みの反応を聞きながら、患部を探る知識と技術
③どの部分のファシアが原因で症状が出ているのかを探る知識と技術
④従来の整形外科的診断にとらわれない柔軟性
⑤ファシアの異常箇所に関わる体のつながり、姿勢に対する知識

その上で、適切な問診があってこそエコーによる「見える化」は診断や治療に有効に使えるのでしょう。


「痛み」は痛覚神経のセンサーによる電気信号が脳に行くことで感じるものであり、目に見えるものではないからです。
レントゲンやMRIに写る「構造異常」から「痛み」を判断するという、現状の診断方法の二の舞にならないことが大切だと思います。


また、MPS研究会でやっている白く映るファシアを鍼や生食で変化させ、痛みを取る治療には、何らかの鎮痛機序が働いているのでしょう。


エビデンスはこれからの話ですが、症例と理論を煮詰めて増やして行くことはやっていくべきでしょう。
また、症状によって、注射、鍼、手技などで得意分野が分かれます。

各分野での連携も将来は必要になると思います。




これはハイチャージというEMS治療器で前腕伸筋(腕撓骨筋)を動かした時のファシアの様子です。
短時間ですが、白い部分のファシアが薄くなるのが見えます。

軽くずらすような手技を皮膚上にした時にも同じ事は起こりますが、もっと複雑な動きになり、手技の方法によって多様に動くように見えました。

これは手技や物療器による鎮痛効果の「目に見える化」の一つなのかもしれません。

また、強い圧迫手技では、イメージとは逆に、深い部分のファシアはあまり動かないという衝撃的な事実も確認できました。
「軽くずらす様に」がヒントです。
これには、「目からウロコ」の施術家も多いのではないでしょうか?



局所治療と遠隔治療についてですが

生食注射でのピンポイント治療でも広範囲の症状が改善する事実がMPS研究会で確認されています。

手技での遠隔治療もエコーで確認しましたが、ファシアを通して遠隔から患部を物理的に動かす事はある程度可能です。

ただ、ファシアを通しての刺激は遠隔からでは弱く、場所によっては患部まで揺らす程度の強さが必要ですし、たとえアナトミートレインに沿っていても、遠隔過ぎると反応は起こりません




遠隔から患部ファシアに反応する場合もあれば、そうでない場合もあります。
どこからの刺激がどう伝わっていくのかは、これからの課題の一つでしょう。


また、置鍼アキュスコープ(微弱電流),ある種の手技による遠隔治療の鎮痛機序は別の生理学的要因でおこっていると思われます。
鎮痛効果(ポリモーダル受容器に対して)は間違いなくあるのでしょうが、これはエコーでは見ることができません。


私自身は、局所治療と遠隔治療のどちらも必要だと思います。

どちらか一つで改善する症状もあると思いますが、全ての症状には適応しないでしょう。

局所で反応しなければ遠隔からやってみる。
もしくは逆のパターン、両方の選択もしなければいけない場合もあるでしょう。

「局所治療の知識と技術」、「遠隔治療の知識と技術」 のどちらも知っておかないと、多様化したMPS症状を改善させ、根治まで持っていくことは難しいように思います



「脳」の事を忘れている?・・・それも大切な事だと思います。

参加してくださった先生方、お疲れ様でした。
そして、色々なご意見を有り難うございました。

エコーをお貸し頂いたR先生、有り難うございました。

これからも、こういう勉強会を続けていき、治療家として、さらなる向上を目指していきましょう!

東大阪 長田 おおにし整骨院

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by s-onisi-seikotuin | 2016-01-11 22:31 | 治療 | Comments(0)