浅層ファシア

ファシアについては

イギリス在住の倉野先生が、ご自身のブログ(鍼灸マッサージ師のためのファシア考察)で深く、専門的に解説されています・・・という話を前回の締めくくりでお話しました。

鍼灸マッサージ師のためのファシア考察


前回と今回のブログで
Gil Hedley先生の「インテグラル・アナトミー」シリーズ「皮膚と浅層ファシア」のパート1、パート2の字幕を編集されています。
字幕編集には、かなりの時間と労力を費やされているようで本当に頭が下がります。

内容については「治療家限定」だと思いますので、注意して見て下さい!

パート1

パート2

私たち「筋骨格系」の治療家が普段、施術対象として扱っている部分の多くは、この浅層ファシアではないかという事を思い知らされる動画です。

縁あって、倉野先生のブログを知り、また縁あってガチンコ勉強会では2度目の再会も果たせました。

ファシアを知らなかったら、施術の謎にぶち当たって今も「迷走」していたかも知れません。
まだまだ、「人間の身体の奥深さ」を知るにつれ、謎は謎として残りますが、ある程度の方向は示されたと感じています。

また、最近のMPS研究会で、数多くの治療法が発見される事にも驚かされます。

こういう絶え間ない、「コツコツした努力や発見」の積み重ねが、よりよい治療法を生み出していくのだと思います。

いつも言いますが、色々な治療法があっていいと思います。

それが、「自分の実力でできる範囲内について」だと言うことも頭にいれて置く必要があります。

自分の知識、経験、実力の範囲を越えてまで患者さんを診ることは良くないと思います。

だから、いつも自分の知識、経験、実力の向上を積み重ねていくことが大切です。


ただ・・・患者さんに症状を説明する時に

「ファシアが・・・」という言葉が 一刻もはやく普通に使えるようになることを切に願っています。

まだまだ先でしょうけどね。

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# by s-onisi-seikotuin | 2015-06-14 20:05 | 治療 | Comments(0)  

ファシア内でのゲルのゾル化の考察

GWはゴルフの練習のしすぎで、動くとあちこちが痛みます。

そして、夜は「ファシア内にあるエコーで映る白い部分の解放」について勉強でした。

ゲルのゾル化と手技療法等の効果について
・・・流動性のある状態「ゾル」 固体化した「ゲル」

ファシア内にあるエコーで映る白い部分はゲル状になった組織と考えられます。
皮膚上から触って少し堅くなった部分です。

ある本からの抜粋を交えてですが・・・

ファシアは主にコラーゲン組織からなる組織で、基質となる物質の中に繊維が並んでいる。
基質の大部分は、半液状ゲルで構成されている。
コラーゲン組織は形のある物質であり、変化しにくい。
したがってファシアの速やかな可塑性には基質となる物質の関与があると考えられる。


ゲル状になった組織は「保存的排泄」・・・体外へ排出されるべき物質が体内に残ること・・・が起こり、ファシア内での流動性が減少し、「痛み」や「他の組織への動きの連動性の悪化」などが起こるのではないかと推察出来ます。

ここに皮膚上から手技による圧力をかけること等(その他の治療も含む)で「ゲルのゾル化」が起こり組織に変化が起こります。

結合組織中のゲルが有害物質(発痛物質等)を取り込む過程には二つあり、

①力学的プロセス(線維の間の細い溝に入り込む)

②電気的プロセス(ゲルの表面は強い陰極に帯電している)

この二つの要素によってゲル化した組織が変化しにくくなっていると考えられます。


①に対しては→ファシアに圧力が加わることで取り込まれていた物質が放出され、間質液中に流れ、リンパや血液によって運ばれ、体外へと排出される。
②に対しては→ファシアに圧力がかかることで圧電気と流動電位が生じ、周囲の細胞が刺激される。

となっています。

すなわち、組織へのストレスや不使用、あるいは運動不足によってゲル状基質が脱水状態になり、収縮や硬直を引き起こしても、圧力を加えることによって組織をゾル化、水分を取り戻すことができる。
・・・ということです。
(結合組織のゲル状基質は、電気や熱などのエネルギーによってもゾル化する。
圧力の加わった部位では、間質液とゲル状基質が流動化する


また、電気的プロセスを考えると、電気治療もゾルのゲル化に関わっているでしょう。

そして・・・
組織に加えた圧力を解放すると、組織は再びゲル化するがその間に組織中の水分やエネルギー伝導度、可動性に変化が起きる。
組織の基質にはより多くの空洞が出来て、栄養素、酸素、老廃物、酵素などが自由に通過出来るようになる。→「代謝性再生」に必要な物質も組織に入りやすくなる

・・・等がファシア内で起こり、手技、電気治療、生食注射、鍼灸などの治療で症状の改善がみられると考えられます。

また、ファシアの連続性を考えると痛みの出ている局所治療だけでなく、ファシアの流れを考えた関連する場所の治療も大切だと思います。

ファシアについては・・・

イギリス在住の倉野先生が、ご自身のブログ(鍼灸マッサージ師のためのファシア考察)で「ファシア」をもっと深く、専門的に解説されていますので、詳しく知りたい方はそちらで勉強してみて下さい。
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# by s-onisi-seikotuin | 2015-05-06 20:16 | 治療 | Comments(0)  

アキュスコープ勉強会 仙台2

今日は仙台で2回目のアキュスコープの勉強会でした。

前回、昨年の10月に参加された先生方が8割くらい再受講されました。
本当にありがたい事だと思います。

前回同様に、痛み、MPS、ファシアの話をからめて、私なりの柔道整復師としての施術の基本的な考え方をお話しました。


その基本があって、アキュスコープやハイチャージ等の的確な使用法が考えられると思っています。


前回の勉強会に参加された先生方が多かったので、ベースの話は復習をかねて、プラス最近の情報も交えて実際の施術をメインにお話してきました。

各症例に対して、私がどのように考え、どこをターゲットにどういう施術をし、見分け、アキュスコープやハイチャージの通電をするのかを見ていただきました。

アキュスコープなどは、患部に通電する方法だけでなく、遠隔からも通電することで、痛みの戻りを軽減することができます。

そのポイントはどう考えるのか?

ポイントを探る基本はなにか?

基本的な通電方法、通電場所だけでは解決しない症例にどのような考えで対応するか?

等々です。

たどたどしい私の言葉で、本当に先生方に伝わったのか心配ではありますが、施術に対する熱意だけでも感じていただければと思いました。

裏方であるサンメディカルさんのスタッフの方々にも感謝です。

今回は、空き時間に石川様とも非常に深い議論ができました。

有り難うございました!

そして、参加された先生方、かなり遠方よりお越しの方もおられたようですが、お話を聞いて頂いて感謝しています。

また、お会いできる機会があることを願っています。

もちろん、今日の話が施術のお役に立てることも祈っています。

有り難うございました!

前回と同じ事を言いますが、
柔道整復師は柔道整復師としてのMPSを踏まえた施術方法を考える時が来ていると思います。

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# by s-onisi-seikotuin | 2015-04-19 22:56 | 治療 | Comments(2)  

スイングリズム

「ファシアの性質(Elasticity 弾力性)を考慮したエクササイズの重要性!」

というイギリス在住の倉野先生が書かれたブログがあります。
いつも、治療の基本ベースになるお話で勉強させてもらっていますが、スポーツと関わる今回のお話も非常に参考になりました。

スポーツにおける筋肉とファシアの関係について述べられていますが、つまるところ、練習することの意味は「体(小脳)に最適のリズムを覚えさせる事」なんでは・・・と考えさせられました。

「姿勢をつかさどるインナーの筋群」を使ってアドレスからインパクトまで誘導し、同時に「アウターの筋群」を使ってインパクトでクラブの最大加速を得るようにスイングする。
その時に、様々な体の反射を利用し「効率と正確さ」を得るのがスクエアスイングの趣旨です。

しかし、ここで「インナーの筋肉」「アウターの筋肉」と言っている部分を「腱を中心としたファシア層と筋群」に置き換える必要がありそうです。

主働筋を動かしているつもりでも、実際には拮抗筋にも力は伝わります。
また、「ファシアの弾力性」を利用して効率的な運動動作をしていることもわかりました。
「テンセグリティ」の考えも姿勢維持や反射に関わっていると考えられます
「腱を中心としたファシア層と筋群の弾力性」を生かせる最高のインパクトのタイミングを探す。

ここに注目!ですね。


ゴルフは地面に止まっているボールを打つという一見簡単そうなスポーツですが、実際にやってみると非常に難しい運動であることがわかります。
トラック一杯のボールを打たないとコースに出てはいけないなどと昔は言われたものです。

私も週末になると、180~240球のボールを打たないと今のレベルをキープできませんし、もっと上達するためには、それ以上・・・という強迫観念めいたものもあります。

実際になにを練習しているのかを考えると(もちろんレベルの差はありますが)

「自分の体力の最高パワー」で
「最高レベルの正確さ」をもって


最高のインパクトができるタイミングを合わせるためにたくさんのボールを打って確認する作業を行っているわけです。

一番力の伝わるタイミングでボールを捕らえられたのか?
ドローがでたのか?
フェードがでたのか?
ダフらずにターゲットに対して正確に打てたのか?
自分の意図した力は意図した通りにボールに伝わったのか?  等々です。

ちなみに、イチ、ニ、のサン・・イチ、ニ、サン・・・などの単純なリズムの事を言っているのではありませんよ。

単筋運動ではなく、複合した筋群とファシアを順序よく動かしてキネティックチェーンを引き起こし、インパクトでクラブの最高加速を得ると同時にターゲットに対して、クラブのフェースとスイング軌道を合わせていくスイングリズムが求められるということです。
しかも、各クラブごとに正確にできなければいけません。

クラブによってシャフトが違う。
シャフトは同じでも、長さが違う。
クラブの特性を、体や小脳が、手に持ったクラブの感触や素振りでほとんど無意識にタイミングが取れる位にまで反応しないと実戦ではミスをしてしまいます。
プロですら、打つ前に素振りをするのは、そのタイミングを探っているからでしょう。

また、クラブを買い換えた時に起こる違和感もそれを表しています。

クラブの長さやシャフトの性格も違うし、ボールのライもその時々で違う。
コースは景色やワナの数々でタイミングやアライメントを狂わせようと手ぐすねを引いている状況。
その上にスコアや同伴競技者の視線もあり、精神的にも揺らされる。

その時々で、インパクトのタイミング(スイングリズム)をあわせていく事がいかに難しいかを考えるとよくわかります。
上級者になると、高い球、低い球、曲げる球、距離の打ち分け等々、ますますインパクトのタイミング(スイングリズム)を合わせるための困難が待ち受けています。

日頃、平らな練習マットの上で、同じターゲットに向けてたくさんのボールを打ち続けていてもインパクトのタイミングを合わせるのは難しいのですが、
コースでは、数倍複雑な状況なうえに、一球しか打つことができないという事実がゴルフの本当の難しさなんですね。
だから、シンプルなスイングが必要ということです。

なんと難しい運動動作をしているのか、なんと沢山の練習をしないといけないのか を考えると、初心者は物怖じするかもしれません。
(でもゴルフでは初心者は初心者なりの、腕前に応じた楽しさがあるので心配はいりませんが)

「その時々に合った、インパクトのためのベストなスイングリズムを無意識化するために練習している」・・・が深い意味を持ちます。


PS・・100M走では100Mベストでを走りきるための体のリズム(マラソンも含め)を求めているのでしょうし、
相手がいるスポーツでは、相手のリズムを消して、自分の最高のリズムを求める・・・になるのでしょうね。
野球のピッチャーとバッター、ボクシング等の格闘技、団体としての競技リズムでもそうです。











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コメント頂いた かずくんさんのブログ

# by s-onisi-seikotuin | 2015-04-12 23:06 | スクエアスイング | Comments(4)  

スクエアスイングの始動

d0133145_20414592.jpgスクエアスイングは左サイドに運動軸のあるスイングですが、右サイドのパワーがなければマックスの力は発揮出来ません
アドレスから、テイクバックの初動は「左膝を曲げる」「左肩を下げる」です。
左足裏を地面に固定して左膝を曲げると、股関節が動き出すと同時に右膝が伸びるように動きます
左の股関節は前に、右の股関節は後ろに動かすことで、右膝もスエーせずに動かすことが出来ます。
同時に股関節の右回旋が行われ、その上にある体幹も右回旋することで、インパクトで使いたい筋肉群が伸張されていくわけです。

左肩を下げる事で右肩が上がります。三次元で見てみると、骨盤から上の脊柱が右回旋すると共に、肩甲骨も動き、これもインパクトで必要な筋群が伸張されていきます
この初動作が上手く機能して、トップまで持っていければ、スクエアスイングの重要な部分はうまくいったと考えていいでしょう。但し・・・特にアウターの筋群に力を入れないで行うことが前提です。形だけ真似てもだめで、使いたい筋群がそれぞれの役目で活躍することが必要です。
アドレスからトップ、インパクトまでの姿勢やバランスを維持する筋群が働き、インパクトまでに使いたいパワー系の筋群が伸張されていくという動きがなされることでスイングの成否が決まります

これは、以前のブログからの抜粋ですが・・・

追加注意点があるのでご説明をします。

右手のトリガーグリップとリンクしますが、
アドレスから、テイクバックの初動の「左膝を曲げる」「左肩を下げる」にもう一つの秘密があります。

その動作と同時に右手の「トリガーグリップ」を意識してテイクバック

・・・平たく言うと・・・「右手の親指と人差し指に少し力を入れて」右サイドを意識してテイクバック
です。

あまり器用な右指を意識しすぎると、肝心の大きな体幹の動きが意識できなくなると考え、あえて言わなかった事です。

右サイドのパワーがスイングで重要なのですが、テイクバックで左サイドを意識しすぎると、右サイドが消えてしまいテイクバック自体が小さくなります

右手を意識してテイクバックすることで、テイクバック時の右サイドが大きくなり、軸を動かさない中での最大のトップの位置が確保できると言うわけです。

「左サイドを消す」「右サイドで動く」の基本が「トリガーグリップの親指と人差し指による始動」から生まれてくるということになります。

大きな体幹の動きも大切ですが、それを動かすきっかけに、小さな、そして敏感な手指が絡んでくるという事も大切な要素です。

前回のスクエアスイング トリガーグリップの重要性でお話した内容は・・・

人差し指と親指で作るトリガー部分がゆるんでいると

①テイクバックでのストレッチ不足
②トップオブスイングでのルーズさ(シャフトクロスなどを含む)
③インパクト付近でのコッキングがはずれる→ダフリの原因
④ハンドファーストインパクトでの右への押し出し


等々の良くない動きの原因になってしまいます。


スクエアグリップからスクエアアドレスをして、テイクバックを始めます。
頭をその位置に保ったまま、「左膝を曲げ、左肩を下げるテイクバック」をしていくと自然に左肘が伸び、右肘が曲がり、グリップも自然にコッキングされていきます。

スクエアスイングのアプローチの様に右手の平を意識してやると、右手の平は左肩を横切る左上腕上に沿って手のひらも上を向きます。(出前持ちスタイル)

このテイクバックの時に「トリガー」部分を意識してみて下さい。
極端に言うと「右手のトリガーグリップ」で「モリを突く動作」の様に右半身をテイクバックするような感じになります。
左サイドは「左膝を曲げ、左肩を下げるテイクバック」
右サイドは「右手のトリガーグリップでモリを突く動作」

になります。
(この動作を同時に意識するのは難しいので練習が必要です)


という事でリンクしていく話になります。














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コメント頂いた かずくんさんのブログ

# by s-onisi-seikotuin | 2015-03-29 20:03 | スクエアスイング | Comments(6)