タグ:MPS ( 14 ) タグの人気記事

 

施術と自己治癒力№2

筋骨格系の症状については特に「筋膜性疼痛症候群」「MPS」を知り、早急に治療をはじめ、「自己治癒力」を高めて早めに治してしまうことが大切です。


「痛みが残るのに、やみくもに筋肉を鍛える運動療法」も疑問の多いリハビリです。
患者さんの自己治癒力が働き始め、痛みがある程度緩和してからで十分に間に合います。
まずは「痛み」を緩和しつつ、状態をみての「運動療法」だと思います。
膝の痛みの緩和がみられた患者さんに、トレーニングジムに通っていただくようにしたところ、ほとんど痛みを感じないで生活されるようになります。
「順番が大切」だということです。


私たち施術家(柔道整復師)ができることは、薬を使わない安全な施術で患者さんの「自己治癒力」を最大に生かせるように持っていくことです

正常な動きが出来ない「関節周囲ファシア」をもとに戻す整復手技
筋肉の無意識化での持続的な緊張を取る手技
筋、筋膜、ファシアなどの動きや組織内循環を改善する手技
筋、筋膜と神経周膜ファシアの動きや組織内循環を改善する手技


などを適材適所に施すこと。
必要な患部は固定し、適切に、冷、温罨法を施すこと。


手技だけでは取れきれない痛みや炎症に対しては物療器の力を借りること
(自己治癒力を促進する物療器の性能を侮ってはいけません)

食事や生活習慣、生活上の姿勢などに対してのアドバイスをすること。
自宅でできるセルフマッサージや体操のアドバイスをすること。



これらはすべて患者さん自身の「自己治癒力」を高めるために行うことです。


私たち施術家は患者さんの「自己治癒力」を高め、自分で治っていくためのお手伝いをしているにすぎません。

自分の施術の能力の範囲の症状かどうかを患者さんに伝えること。
やみくもに「不安」をあおる話をしないこと。

それも大切です。

また、組織の機能改善と痛みの緩和は少し違います
一日も早く痛みを取り、慢性痛になるのを防ぐこと

柔道整復師がお手伝いできることだと思います。




by s-onisi-seikotuin | 2017-02-26 22:33 | 治療 | Comments(0)  

施術と自己治癒力 №1


体の様々な症状を直しているのは患者さん自身の「自己治癒力」です!

風邪をはじめとする内科疾患であれ
筋骨格系の症状(整骨院で診る症状)も
患者さん自身の自己治癒力が「自分の体を治し」ています。

薬や、手術も同じです。
自分の体は自分自身がなおしているのです。

私たち施術家は、症状を分析し
適切な場所に、適切な「手技」「電気治療」「テーピング」等を施し
患者さんの自己治癒力が働くように、体を治していくための「キッカケ」を与え、治癒のための「補助」をさせてもらっています
自宅での「運動」「セルフマッサージ」「仕事や生活上の姿勢改善」も指導し、一日も早い「治癒」のための努力もお願いしています。

時には、精神的な「呪縛」を取ることもきっかけになります。
患者さんの「思い込み」や「痛みの呪縛」を取ることも施術家の大切な仕事です。
いたずらに「不安をあおるような病名」をつけられるだけで症状が悪化する例が多くあります。

レントゲンやMRIなどの「画像診断」も構造的に問題がない場合には安心感を与える良い面と、
症状と関係のない構造的異常が見つかると、「痛み」を増幅させる危険な面を持ち合わせています。

「脊柱管狭窄症」「ヘルニア」「すべり症」、軟骨がこすれて痛いといわれる「変形性膝関節症」
これらは「病名」が患者さんの心を支配し、治らない「負の生活サイクル」に陥ることがあります。
「病名」や「痛み」が怖くて「安静」をひたすら続ける患者さんが「慢性化」「症状の悪化」への道をたどることが少なくないのです。
背中に力がかかると骨がずれる心配があるので重いものを持てない生活になった。
「腰椎ヘルニア」と言われてから運動することがこわくなって趣味のスポーツもやめてしまった。
軟骨や骨が擦り減らないように運動やウオーキングをやめ、家事も休むようになった。
「このままいくと軟骨が擦り減って歩けなくなる」と先生に言われた
「すべり症」があるためにいつまでも腰痛が治らない。

こんな話が実際に数多くあるということが現状です。
痛みに対する「呪縛」や「思い込み」を取ることが「スイッチ」になって症状も変化していきます。

皮膚
ファシア
筋、筋膜、腱
骨膜
関節
神経周膜
血管
内臓
などが痛みを感じます。
対して
骨、軟骨、半月板、椎間板
神経線維、神経根
などは痛みを感じません。

このような「痛み」の基本、「MPS症状」と「しびれ」、「麻痺」の違いを患者さん自身に知ってもらうだけで治る症状もたくさんあります
適切な「施術」とはそういうものだと思います。

東大阪 長田 おおにし整骨院

東大阪 長田 おおにし整骨院ホームページ へ

MPS研究会へ

鍼灸マッサージ師のためのファシア考察
Myorub概論
Fascia research 日本語字幕版

by s-onisi-seikotuin | 2017-01-29 15:53 | 治療 | Comments(0)  

MPS(筋膜性疼痛症候群)への施術

MPS(筋膜性疼痛症候群)とは筋肉や筋膜、ファシアなどの異常や炎症で筋、骨格系を中心に痛みが生じる症状です


レントゲンや、CT、MRIなどでは鑑別することができないのでやっかいです。

「異常」を発見できないことが、MPS症状を発生させる要因となり、治療が手遅れとなった場合は長期かつ深刻な症状になるリスクを持っています。

MPS(筋膜性疼痛症候群)は、まだ世間ではあまり知られてはいません。
それが、患者さんの不利益となり、問題を非常に大きくしています。

しかし、筋、骨格系の症状、特に痛みやしびれを伴う症状のほとんどはこれだと考えても間違いではないほど一般的なものだと考えられます。

座骨神経痛脊柱管狭さく症ヘルニアが原因と言われる腰や首の痛みと関連痛,

ほとんどの変形性膝関節症の痛み、
ぎっくり腰寝違い、
股関節の痛み、首の痛み、肩の痛み、足の痛み、臀部痛,

頸肩腕症候群胸郭出口症候群,

テニス肘、ゴルフ肘、ムチウチ症状、ギブス除去後の患部の痛み,

頭痛手や足のしびれ(多くの手根管症候群、足根管症候群)歩行時痛、

・・・・あるいは、耳鳴り突発性難聴めまい目の痛み
はたまた、胃や内臓だと思っている痛みなどもその可能性がある症状の一つです。

原因は、骨折、捻挫、脱臼、打撲、肉離れなどの直接的なもの
それらの後遺症としてだけでなく
長時間の固定、手術後の傷、持続的な不良姿勢や自律神経失調
繰り返される外力による体のストレス、筋肉の持続的緊張(むくみ?)
などが考えられます。


また、トリガーポイントと呼ばれる真犯人の部位から、ファシアや筋膜、神経周膜などを伝って広範囲の部位にしびれや痛みを飛ばすことも非常に多くみられます
この場合は痛みの出ている部位だけではなく、真犯人を施術しないと完全治癒には至りません

では、MPS(筋膜性疼痛症候群)への施術はどのように行えばいいのでしょうか?

現在では、いろいろな施術が行われるようになりました。


MPS研究会では

医師はエコーを使って、原因部位に生理食塩水を注射する施術
鍼灸師は鍼などによる施術
柔整師は手技や電気治療器による施術

が一般的です。


そして

おおにし整骨院でのMPS(筋膜性疼痛症候群)に対する施術

大まかに6つのアプローチを考えています。

①ファシアの癒着部位(水分の少ないゾル状部位)に水分を満たせるように施術し、発痛物質を洗い流し、滑走を改善、自己治癒力を活性化することで組織を正常に戻すきっかけを作る
*ミオラブやある種の手技による刺激
*ハイチャージ(EMS)による筋肉刺激で周辺組織を機械的に動かす

②筋肉、腱の持続的な緊張状態を解放し、正常化させることで鎮痛、神経筋促通を図る
*筋の短縮位がキーポイント?(カウンターストレイン)
*肩の手技の時などに感じる、ある角度での筋ケイレンに対して、筋緊張を押さえる刺激を与えることで改善
*遠隔から、ある手技での刺激
*アキュスコープ、マイオパルスなどの微弱電流治療

③ポリモーダル受容器他、固有受容器そのものにアプローチし、その興奮を正常化させることで鎮痛を図る
*固有受容器に対する刺激手技
*アキュスコープ、マイオパルスなどの微弱電流治療

④関節周囲のファシア異常(ズレ)をもとにもどし、①②③の正常化に効果的な環境を作る
*捻挫時の関節に対する整復動作
*関節付近のファシア、固有受容器を正常に戻すことによるテンセグリティの回復

⑤慢性化した疼痛に対しては患者の呪縛を取る、大脳の記憶を消す等のアドバイス
*患者さんにとっては「怖い病名」からくる、必要以上の「安静状況」を改善し、積極的に自己治癒力を増強できる環境を作る
*「痛み」を消していく治療を継続し、「大脳」から少しずつ消去していく努力をいろいろなアプローチで行う

⑥疼痛緩和姿勢、継続した不良姿勢からくる、筋緊張や血流不足、ファシアのゆがみによるアンバランスを整え、関連痛等を取っていく
*痛みの波及部位への施術、逆に波及部位から原因部位への刺激施術
*不良姿勢へのアプローチ手技
*ファシアの変化には持続的な力(物理的、時間)が必要
*生活指導、スポーツ時の姿勢指導

いずれにしても、症状が早期のうちに、軽症のうちに「痛み」や「原因」を取ってしまうことです。

心当たりのある方は、実際に「施術」をうけていただくのが一番だと思います。




施術料は、捻挫、骨折、脱臼、打撲、肉離れなどの症状については健康保険適応ですが、

そのほかの症状につきましては「自費施術料金」になります。

東大阪 長田 おおにし整骨院

東大阪 長田 おおにし整骨院ホームページ へ

MPS研究会へ

鍼灸マッサージ師のためのファシア考察
Myorub概論
Fascia research 日本語字幕版

by s-onisi-seikotuin | 2016-10-10 17:31 | 治療 | Comments(2)  

MPSを知らないと №2

土曜日からちょっと風邪気味で、はやく寝たいのですが、書かずにおられない事がありました。

週末はゴルフ練習やラウンドで、ブログもゴルフネタが多いと揶揄されています。

それでも、時々(?)治療ネタもあるんですが。

練習場でも知り合いが増え、私の事を柔道整復師と知っている方も増えてきました。

今日、ある知り合いの方が

「最近首が痛くて、左を向くと痛い。腕もしびれが出てきたから、整形に行ったよ」

「なんて言われました?」

「レントゲンで首の骨の間が狭くなっていて、首の神経を圧迫しているからと言われた」

「どんな治療を受けました?」

「湿布と痛み止め。治らないから、自分で首の筋肉を鍛えようと思ってる」

「???」です。

ある程度の年齢になると誰でも背中が曲がってきたり、身長が低くなるので「首の骨の間」が狭くなるのは当たり前です。

なぜ、この1ヶ月の間に首の痛みやしびれが出てきたのかの説明にもなっていません。

「しびれ」=「神経の圧迫」???
最近のMPS研究会でも神経周囲のファシアが痛みやしびれに関係あるのでは?
と議論が盛んです。

私も「坐骨神経様症状」の一つに坐骨神経周囲のファシアが絡んでいると思っていますし、そこをターゲットにする手技で成果を上げています。

しかし

何でもかんでも「骨の間の狭さ」と「圧迫された神経」のせいにされたのでは患者さんがかわいそうです。


そこで、その場で椅子に座ってもらい、座位のまま、手技をしました。

1分間、軽く手技をしただけで、痛みが緩和し、首も左に向けるようになりました。

しびれはその時には無かったのですが、触った首の感触から「MPS」であるのはわかりました。

その後、自分で出来るケアの方法を教えて帰って来ました。

その方はゴルフ練習を再開され、「痛くない」のを不思議に思われていました。

「首の筋肉を鍛える」なんてもってのほかです。

もちろん、お金もいただいていません。

MPSを知って貰えるだけで充分です。


そうそう、「筋膜性疼痛症候群」というより「ファシア性疼痛症候群」の方がぴったりですね。


東大阪 長田 おおにし整骨院
MPSを知らないと


東大阪 長田 おおにし整骨院ホームページ へ

MPS研究会へ


整骨院へ行こう推進委員会ホームページへ
坐骨神経痛はMPS へ
腰痛2800万人 へ
腰椎ヘルニアはMPS へ
コメント頂いた かずくんさんのブログ

by s-onisi-seikotuin | 2015-12-06 23:24 | 治療 | Comments(0)  

ファシア内でのゲルのゾル化の考察

GWはゴルフの練習のしすぎで、動くとあちこちが痛みます。

そして、夜は「ファシア内にあるエコーで映る白い部分の解放」について勉強でした。

ゲルのゾル化と手技療法等の効果について
・・・流動性のある状態「ゾル」 固体化した「ゲル」

ファシア内にあるエコーで映る白い部分はゲル状になった組織と考えられます。
皮膚上から触って少し堅くなった部分です。

ある本からの抜粋を交えてですが・・・

ファシアは主にコラーゲン組織からなる組織で、基質となる物質の中に繊維が並んでいる。
基質の大部分は、半液状ゲルで構成されている。
コラーゲン組織は形のある物質であり、変化しにくい。
したがってファシアの速やかな可塑性には基質となる物質の関与があると考えられる。


ゲル状になった組織は「保存的排泄」・・・体外へ排出されるべき物質が体内に残ること・・・が起こり、ファシア内での流動性が減少し、「痛み」や「他の組織への動きの連動性の悪化」などが起こるのではないかと推察出来ます。

ここに皮膚上から手技による圧力をかけること等(その他の治療も含む)で「ゲルのゾル化」が起こり組織に変化が起こります。

結合組織中のゲルが有害物質(発痛物質等)を取り込む過程には二つあり、

①力学的プロセス(線維の間の細い溝に入り込む)

②電気的プロセス(ゲルの表面は強い陰極に帯電している)

この二つの要素によってゲル化した組織が変化しにくくなっていると考えられます。


①に対しては→ファシアに圧力が加わることで取り込まれていた物質が放出され、間質液中に流れ、リンパや血液によって運ばれ、体外へと排出される。
②に対しては→ファシアに圧力がかかることで圧電気と流動電位が生じ、周囲の細胞が刺激される。

となっています。

すなわち、組織へのストレスや不使用、あるいは運動不足によってゲル状基質が脱水状態になり、収縮や硬直を引き起こしても、圧力を加えることによって組織をゾル化、水分を取り戻すことができる。
・・・ということです。
(結合組織のゲル状基質は、電気や熱などのエネルギーによってもゾル化する。
圧力の加わった部位では、間質液とゲル状基質が流動化する


また、電気的プロセスを考えると、電気治療もゾルのゲル化に関わっているでしょう。

そして・・・
組織に加えた圧力を解放すると、組織は再びゲル化するがその間に組織中の水分やエネルギー伝導度、可動性に変化が起きる。
組織の基質にはより多くの空洞が出来て、栄養素、酸素、老廃物、酵素などが自由に通過出来るようになる。→「代謝性再生」に必要な物質も組織に入りやすくなる

・・・等がファシア内で起こり、手技、電気治療、生食注射、鍼灸などの治療で症状の改善がみられると考えられます。

また、ファシアの連続性を考えると痛みの出ている局所治療だけでなく、ファシアの流れを考えた関連する場所の治療も大切だと思います。

ファシアについては・・・

イギリス在住の倉野先生が、ご自身のブログ(鍼灸マッサージ師のためのファシア考察)で「ファシア」をもっと深く、専門的に解説されていますので、詳しく知りたい方はそちらで勉強してみて下さい。
鍼灸マッサージ師のためのファシア考察

MPS研究会へ
おおにし整骨院ホームページ(新) へ


Myorub概論
Fascia research 日本語字幕版

by s-onisi-seikotuin | 2015-05-06 20:16 | 治療 | Comments(0)  

アキュスコープ勉強会 仙台2

今日は仙台で2回目のアキュスコープの勉強会でした。

前回、昨年の10月に参加された先生方が8割くらい再受講されました。
本当にありがたい事だと思います。

前回同様に、痛み、MPS、ファシアの話をからめて、私なりの柔道整復師としての施術の基本的な考え方をお話しました。


その基本があって、アキュスコープやハイチャージ等の的確な使用法が考えられると思っています。


前回の勉強会に参加された先生方が多かったので、ベースの話は復習をかねて、プラス最近の情報も交えて実際の施術をメインにお話してきました。

各症例に対して、私がどのように考え、どこをターゲットにどういう施術をし、見分け、アキュスコープやハイチャージの通電をするのかを見ていただきました。

アキュスコープなどは、患部に通電する方法だけでなく、遠隔からも通電することで、痛みの戻りを軽減することができます。

そのポイントはどう考えるのか?

ポイントを探る基本はなにか?

基本的な通電方法、通電場所だけでは解決しない症例にどのような考えで対応するか?

等々です。

たどたどしい私の言葉で、本当に先生方に伝わったのか心配ではありますが、施術に対する熱意だけでも感じていただければと思いました。

裏方であるサンメディカルさんのスタッフの方々にも感謝です。

今回は、空き時間に石川様とも非常に深い議論ができました。

有り難うございました!

そして、参加された先生方、かなり遠方よりお越しの方もおられたようですが、お話を聞いて頂いて感謝しています。

また、お会いできる機会があることを願っています。

もちろん、今日の話が施術のお役に立てることも祈っています。

有り難うございました!

前回と同じ事を言いますが、
柔道整復師は柔道整復師としてのMPSを踏まえた施術方法を考える時が来ていると思います。

東大阪 長田 おおにし整骨院
東大阪 長田 おおにし整骨院ホームページ へ

MPS研究会へ

鍼灸マッサージ師のためのファシア考察
Myorub概論
Fascia research 日本語字幕版

by s-onisi-seikotuin | 2015-04-19 22:56 | 治療 | Comments(2)  

アキュスコープ勉強会 大阪

今日は大阪で、アキュスコープの勉強会でした。

例によって、痛みやMPS、ファシアの話をからめて、私なりの柔道整復師としての施術の基本的な考え方をお話ししました。

施術に対して、基本的な考え方があって初めて、アキュスコープやハイチャージ等の的確な使用法が考えられるのだとと思いますし、そこから各先生方のオリジナルな通電方法や共通した施術方法が生まれてくるということです。



整骨院の施術で、骨盤のゆがみや、体のゆがみ矯正は「売り」にはなりますが、その事だけで患者さんの訴える主訴が改善するとは思えません。
まずは局所の痛みに直接アプローチすることが優先されるべきだと考えます。

それが出来た上で「体全体を診る」でしょう。

局所の痛みの原因がわかれば、それに付随する関連箇所も特定できますし、東洋医学的「全人治療」も生きてきます。
順序を間違えないことが大切だと思います。

そのために、痛みの本質を知ること、痛みの原因を考えること、様々な引き出しの中から最適な施術を施すことが必要です。
患者さんの頭の中にある「狭窄症があるから・・・」「軟骨が減っているから・・・」とかの不安を取り除く作業も大切だと思います。
日々、つけられた「病名」に支配されている患者さんが非常に多いことに驚かされます。



また、いつも言いますが、整骨院では急性の痛みを訴える患者さんが多く来院されます。その痛みを速く取って、慢性化を防ぐという大切な役目も担っています。



日頃、遭遇する急性捻挫の患者さんに対しての「整復」「手技」についてもお話しました。

座学も大切ですが、今回は今までより実技時間を多くとって、私が、実際にどのように施術しているのかを見ていただきました。

稚拙な実技や座学だったかもしれませんが、今後、少しでも先生方のお役にたてれば幸いだと思っています。

次回は4月に仙台で2回目の勉強会が予定されていますが、これも実技時間を多い目にと考えています。

今日、この勉強会が縁でお知り合いになった先生方、ご静聴有り難うございました。

また、お会い出来る日を楽しみにしています。

MPS研究会へ
おおにし整骨院ホームページ(新) へ

by s-onisi-seikotuin | 2015-02-15 21:13 | 治療 | Comments(0)  

MPS(筋筋膜性疼痛症候群)を知らないと・・・

最近来られた患者さんの症状から思う事です。

1か月前に長時間ドライブで助手席に座り続けて、帰宅後に右の股関節が痛みだし、翌朝には歩くのもつらいほどになったそうです。
そのまま整形外科を受診され、レントゲン上異常なしで、痛み止めの薬だけを処方されました。
翌日はさらに痛みが強くなり、有名な総合病院の整形外科をセカンドオピニオンで受診、後日MRIを撮ることにして松葉杖を借りて帰られました。

1週間後にMRIを撮り、診断までの2週間は痛み止めのみで生活され、仕事も年末まで休まざるを得ない状態で過ごされました。

2週間後の診断は「何人かの先生にも相談しましたが、股関節もその周囲もMRIでは問題はなく、原因はわかりません」との返事でした。

その後、わらをもつかむ思いで当院を来院され、涙を浮かべながら現状を私に訴えられました。

お話を聞き、発生機序と身体を調べた結果、その患者さんの症状はMPS(筋筋膜性疼痛症候群)だと判断しました。
(この症状は長時間のドライブで運転席以外での乗車で起こることがあります)

右の腸腰筋と内転筋群の筋膜性の症状で、1か月後も変わらぬ受傷時の痛みに加え、体をかばう痛みが重なり、右足での荷重は難しい状態でした。
以前のブログにもアップしたいわゆる「五十股」とも呼ばれるものです。

施術には手技とアキュスコープを使いましたが、痛みが軽減し、直後に右足荷重で歩けるようになっていました。
次の日の施術で、普通に歩けるようになり、日常生活も普通にできるようになりました。

私は、患者さんの痛みを取った施術を自慢しているわけではありません

MPS研究会に入会されている先生方、「ガチンコ勉強会」の先生方、ファシアのK先生、うちのスタッフ・・・などMPS(筋筋膜性疼痛症候群)を知っている施術者であれば、いとも簡単に同様のことができると思います。
「どんな施術をするか」ではなく、「MPSを知っているかどうか」が治せるかどうかの線引きになるということです。



後日、患者さんが松葉杖を返しに、総合病院に行かれました。
私が患者さんのために書いた
「MPS(筋筋膜性疼痛症候群)の症状で、どことどこの筋の問題だった」
というメモをその先生にお見せするとともに、2回の施術で普通に歩けるようになった事を伝えたそうです。

先生の回答は
「MPSなんて症状は聞いたことがありません。今後はその専門の治療所で診てもらってください」
・・・でした。

一日何人のMPS(筋筋膜性疼痛症候群)症状の患者さんが、その病院を訪れているのかを考えると心が痛みます。

MPS(筋筋膜性疼痛症候群)を知らないですむ時代が一刻も早く終わる事を願うとともに、私にも一層の努力が必要なことを痛感しています。

東大阪 長田 おおにし整骨院

東大阪 長田 おおにし整骨院ホームページ へ

MPS研究会へ
整骨院へ行こう推進委員会ホームページへ
坐骨神経痛はMPS へ
腰痛2800万人 へ
腰椎ヘルニアはMPS へ
コメント頂いた かずくんさんのブログ

by s-onisi-seikotuin | 2014-12-14 21:04 | 治療 | Comments(3)  

アキュスコープ勉強会 仙台

d0133145_11422252.jpg

今日は仙台でアキュスコープの勉強会でした。

まだまだ、アキュスコープやエレサスのような微弱電流治療器やハイチヤージなどが、普及されていないようで、私の熱弁もいつも以上に拍車がかかりました。

痛みやMPS、ファシアの話をからめて、私なりの柔道整復師としての施術の基本的な考え方をお話しました。

その基本があって、アキュスコープやハイチヤージ等の的確な使用法が考えられる……というベースの話です。

整骨院の施術は、骨盤のゆがみや、体のゆがみ矯正そのものが治療になりがちです。
しかし、痛みの現場と原因箇所にアプローチしないと即効性に欠けてしまいます。

「ゆがみを直すと、いずれ痛みがとれますよ」という話ではなく、「今ある痛みを取って欲しい」という患者さんのニーズに応えることが優先です。
それが出来た上で、体のバランスを整える施術に入るべきだと考えます。

そのためには、痛みの本質を知ること、痛みの原因を考えること、様々な引き出しの中から最適の施術を施すことが必要です。

急性の痛みを訴える患者さんが多い整骨院では、痛みを速く取って、慢性化を防ぐという大切な役目も担っています。

それらを考えてこそ、手技はもちろん、アキュスコープやハイチヤージの施術が生きて来るのだと思います。

ご縁があって、仙台でお会いした先生方に何かしらの施術のヒントになれば幸いです。
名古屋、大阪、仙台と三回の私の勉強会に参加された先生もおられました。
同じ話に最近の考えもお話したことで、かぶった話はお許しください!


私の入っているMPS研究会でも様々な議論がなされていますが、基本的な考え方は共通でも、医師、鍼灸師、PT、柔道整復師ではそれぞれ、治療時間や治療方法が違います。

柔道整復師は柔道整復師としてのMPSを踏まえた施術方法を考える時が来ていると思います。

東大阪 長田 おおにし整骨院
東大阪 長田 おおにし整骨院ホームページ へ

MPS研究会へ

by s-onisi-seikotuin | 2014-10-19 18:03 | 治療 | Comments(0)  

治療手技とFascia(ファシア)続編

先週末は、専門学校の同級生4人で治療についての議論で大盛り上がりでした。
治療手技とFascia(ファシア)

今日も、うちの治療所に堺から朝倉先生が来られて、先週に続く議論で時を忘れて話し合いました。

やはり、Fascia(ファシア)がキーワードになって、今までの施術の成否がそこにあったこと、また、これからの施術の基本ベースになることを再確認しました。

今まで、朝倉先生は手技と鍼、私は手技とアキュスコープという違うアプローチで、二人が違う施術をしてきましたが、やはり治療結果の成否のカギはFascia(ファシア)にあったというのが結論です。

先週お会いした、手技にこだわっている矢谷先生も、私と同じ手技とアキュスコープを使っている内田先生も同じでした。

それぞれが、日々の治療に悩み、それぞれが、患者さんの痛みを何とかしようと、切磋琢磨してきたことが10年後に4人が同じ結論に到達した原因だと思います。


今日は朝倉先生の鍼を私の身体で体験しました。

朝倉先生は「こういう意図でこの部分にアプローチする」という説明をし、私は「本音で鍼の施術感想を述べる」というスタンスでお互いのイメージと感想を述べ合う「ガチンコ」施術です。

感想は・・・お世辞でなく最高レベルの「鍼」の技術でした。

もっと驚いたのは、MPS研究会でも話題の掃骨鍼に近い技術だったということです。
誰に教わることもなく、自分自身で考えてこられて、実践してきた中で最も効く鍼手技を使っている。それにビックリでした。
それを、忙しい鍼灸整骨院の施術中に行っていること、同時に安価な施術料金しか頂いていないことにも驚かされました。

「たかが整骨院」をなめたらあかんで~!・・・です。

今後も、こういう形の勉強会をやっていこうという事で話はまとまり、「ガチンコ勉強会」と命名することに私が決めました。

もう少しやり方を煮詰めて、「施術に悩んでいる先生方なら誰でも大歓迎」という形の「勉強会」になれば良いかな・・・と思っています。

さすがに、鍼を3~4㎝入れて、Fascia(ファシア)にアプローチする事で、施術後は鍼の「切皮痛」が残ります。
それに対してアキュスコープでトリートメントするとどうなるのかもやってみました。
30秒ほどで完全に取れた後、今も痛みは出ていません。

「鍼とアキュスコープ」の相乗効果のすごさにも驚いた一日でした。


現在、Fascia「ファシア」についての理解は治療家の間でもごく限られた人にしか知られていません
しかし、これを知ると多くの「治療の謎」「症状の謎」が理解できるようになります。
今後、MPS治療と合わせて、多くの治療家のスタンダードになることを期待します。
以下、それに関する二つの情報を挙げておきます。
多くの治療家に見て頂きたい内容です。

東大阪 長田 おおにし整骨院

Myorub概論
Fascia research 日本語字幕版

東大阪 長田 おおにし整骨院ホームページ へ

MPS研究会へ
整骨院へ行こう推進委員会ホームページへ

by s-onisi-seikotuin | 2014-07-05 23:06 | 治療 | Comments(0)