筋膜性疼痛症候群(MPS) №3
2012年 07月 25日
はっきり言って痛みとの関係は「ほぼ無い」といえます!!!
(成長期の分離症については痛む可能性あり・・・ですが)
腰痛で受診されて、そういう症状がレントゲンやMRIで見つかったりすると、悲観的になってしまわれる患者さんが多いのは非常に不幸なことだと思います。
狭窄、すべり、分離、ヘルニアを持っているから腰痛が起こる・・・そして一生治らない・・・そう考える患者さんが大半で、自分の体が不安でたまらなくなるのです。
たとえば、腰椎ヘルニア
腰の痛みのない人でも沢山の方がお持ちです。 え~??ほんと!!
そもそも痛みがなければ、レントゲンもMRIも撮りにいきませんよね!(隠れヘルニア?)
たとえあったとしても、ヘルニア部分は自分の体内のマクロファージが処理してくれますし、そもそもヘルニアの出る椎間板は痛みを感じません。 え~??ほんと!!
圧迫された神経根が痛みを出す?
いいえ、神経根それ自体は痛みを感じないのです。怖いのは神経根の圧迫による足の筋肉の麻痺(しびれではない)です。
だから、手術しなければいけない人は実際にはほんの3~5%程度でしょう。
そもそも痛覚神経は電気コードの先から出た銅線みたいなものです。
絶縁コードに巻かれた途中部分(たとえば圧迫された神経根)は電気を感じません。はだかになった銅線部分(先っちょ)が電気を通すために痛みを感じると考えて下さい。
痛みは痛みを感じさせる発痛物質が痛む部分に存在し、それを銅線の痛覚神経が発見し、電気信号で脳に送ることではじめて痛みと感じるわけです。(例外もありますが)
途中の神経根部分ははだかの銅線ではないので、当然痛みを感じません。
では、なぜ痛むの?
腰周辺の筋肉、腰椎周辺の筋肉、腰椎そのものの関節包(靱帯を含む)の痛みが原因だと考えられるのです。
そこには痛覚神経の銅線部分が存在し、痛みを痛みとして感じ、脳へと伝えることができるからです。
また、分離やすべりの起こる骨や軟骨は痛みを感じません。
筋、筋膜性疼痛症候群(MPS)の基本的な考えはそこにあると思います。
まだまだ研究の余地はあると思いますが、そこにターゲットを持っていかない限り、
現在の腰痛難民と言われる方々は救われないでしょう。
風邪をひくのと同じで、痛くなれば治療すればいいだけのことです。
「痛い」のはなおるんですよ。
一日も早くMPS等がスタンダードになることを願い、たかが整骨院の柔整師ですが、一生懸命アナウンスしているわけです!
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by s-onisi-seikotuin | 2012-07-25 09:51 | 治療 | Comments(0)