生きる
2013年 08月 18日
私の父は今年83才になりましたが、ただいま闘病中です。
3年前の10月くらいから前立腺ガンの診断を受け、治療をはじめました。
通院治療で症状は回復し、今年の3月までは一人で車を運転してゴルフ練習場に行き、練習をしていたくらいなのですが、その後、容態が急変し肩の痛み、脚のむくみなどで入院を余儀なくされました。
人生初めての入院は6月から始まり、現在も転院し闘病を続けています。
放射線治療などもしていますが、「末期」のため疼痛緩和が最優先の治療となります。
入院前に、痛みで布団に横になって寝ることができず、ソファーで寝ていた父の顔を見たときに衝撃を感じました。
口をあけ上を向いて寝ていた父はまるで亡くなった人の顔そのものだったからです。
声をかけると、当然ながら起きてくれましたが・・・
これが、私の呼びかけに答えてくれなくなる日が近いと悟った瞬間でした。
一日でも呼びかけに答えてくれる父を見たくて、できるだけ毎日顔を見に行こうと考えました。
現在、残念ながら日に日に体力は落ち、週末に家に帰ってくつろぐことも本人にはつらくなってきています。
気になるところですが、本人はまだ良くなると思っているようです。
一日のほとんどをベッドで過ごし、1日2回、私と弟、その他の家族が見舞いに来たときの「喫煙」だけが唯一の楽しみとなりました。
先日、私が父に「頑張ってるなあ」と言うと笑ってくれました。
少しほめられたと感じたみたいです。
私が今の仕事に転職する前には母と三人で自営業をしていました。
意見の違いからけんかをする日もありました。
それも一因で、転職を決意したのですが、父と母は今でもその仕事を続けて欲しかったのだと思います。
私が小さい頃に、映画を見に行くことがあり、その時に手をつないでくれた父の左手が大きかったことをよく覚えています。
今、その左手は麻痺のため弱々しい握力しかなくなってしまいました。
毎日、たばこを吸う父の横で、当たり障りのない会話しかしていませんが、一日でも元気に生きていて欲しいと思っています。
いつか・・・転職したことをあやまり、実際にどう思っているのかを聞いてみたいです。
闘病中の父は頑張っています。
当然、尊敬しています!
by s-onisi-seikotuin | 2013-08-18 21:32 | その他 | Comments(2)
この文章を読むと、ご両親にとても感謝されていることが分かります。きっと伝わっていると思いますよ。
私は、両親が自分のことが出来ず不自由になって、ハっと気付かされました。
食べることしか楽しみのない両親に、少しでも美味しいものをと手料理で頑張っています。長期戦になるので無理しないようにしていますが。
痛々しい体を見るのは辛いですね。触るのも怖くなる覚えがあります。
大西さんご自身も無理なさらずに、お体をご自愛下さい。