ジュニアのスポーツ傷害(ゴルフ編)その3
2013年 12月 01日
ゴルフでは右肩より左肩の傷害が多くなります。
テイクバックでのはじめの動作が左肩から動かすイメージが強いからでしょう。
特に肘を張りながら左肩に力を入れて始動するテイクバックをする人に傷害がおこりやすくなります。
三角筋や上腕三頭筋を緊張させてテイクバックをするとその緊張はインパクトからフォロースルーにかけてもとけないため、使いすぎによる筋肉疲労をおこします。
疲れが取れないままに練習を続けていると肩の関節周りの筋腱部の血行が悪くなり肩の関節の痛みにまで至ってしまいます。
筋、筋膜性疼痛症候群(MPS)はそんな事から発症することが多いのです。
左肩をさわって痛みがあったり、左の脇の下をさわって痛みがあったりしたら筋肉の傷害の前兆ですから注意してください。
筋、筋膜性疼痛症候群(MPS) №2へ
また、三角筋や僧帽筋という筋肉を緊張させたまま肩の運動を続けると、肩峰という場所でインナーマッスルである、棘上筋、棘下筋という筋肉とがこすれて「MPS」になることもあります。
肩甲骨と鎖骨の境目あたりや肩甲骨の上や後ろが痛くなれば注意が必要です。
右肩も同じで、右肩に力をいれてテイクバックを続けていると同じような症状を引き起こす可能性が高くなります。
3)肘、手首
肘と手首も、ゴルフでは左側に傷害が集中します。インパクトでの衝撃を、左の肘と手首でほとんど受け止めてしまうからでしょう。
左肘に力をいれて、張りすぎたテイクバックは肘の周りの筋肉の緊張が続くので、筋肉の傷害がおこりやすくなります。
よく言う、「ゴルフ肘」は、肘の内側が痛みます。このあたりは筋肉が骨につく部分で特に炎症がおこりやすい場所です。
「テニス肘」と呼ばれる肘の外側の筋肉や骨膜の炎症もゴルフでもおこりますので注意しましょう。
手首もインパクトの衝撃を受けやすく、特にダフってしまうことが多いと痛めやすくなります。手首の外側や手のひらの小指側の盛り上がったところに多く傷害がおこります。
手首の外側はTFCCとよばれる軟骨などでできたクッション部分があります。
手首での衝撃が数多くおこると炎症をおこすことがありますので注意してください。
また、手のひらの小指側の盛り上がったところは「有こう骨」という骨があり、グリップとの
衝撃で疲労骨折がおこりやすい場所です。
練習のしすぎでもおこります。
このあたりの上腕、前腕とよばれる筋肉も、テイクバックから力をいれるのではなく、インパクトの時に集中して力を入れることを心がけましょう。
いずれにしても両肩や両腕に力を入れたままでスイング動作をおこなわないようにしなければなりません。
いつもお話している「骨格で支え、反射を使った運動動作」「スクエアスイング」をすることは傷害の予防になります。
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by s-onisi-seikotuin | 2013-12-01 15:07 | 治療 | Comments(0)