グルコサミンは膝に効く?

膝に不安があったり、膝に痛みのある患者さんで、「グルコサミン」「コンドロイチン」の入ったサプリメントを飲まれている方が多いのに驚きます。

確かに、テレビ、新聞広告をはじめ、たくさんの広告が出ています。
これらのサプリメントが膝の痛みに効き、軟骨が増えるかのような印象を与えています。

でも、結論からいうと、これらのサプリメントは誰がどう言おうと「効きません!」

グルコサミンは「アミノ糖」の一つ・・・「プロテオグリカン」や関節液の「ヒアルロン酸」の原料。軟骨成分の合成も。

コンドロイチンは「多糖類」の一つ・・・関節部分の水分保持に効き目

こういう効能を見てみると、なんとなく効きそうな気がしてきます。

しかし、人間の消化吸収の生理を考えると、全くサプリでの経口摂取は効かないと理解できます。

いろんな食事を採り、身体に吸収されるときに、タンパク質はアミノ酸に分解されて吸収されます。
そのアミノ酸が血液と共に体内の必要とされる部位に行ってタンパク質として再合成されます。
極端にいうと、グルコサミンとして吸収されたアミノ酸は、すりむいて傷ついた皮膚に変わるかもしれないし、筋肉や内臓の組織の一部になっているかもしれません。

これは誰が何と言おうと、くつがえせない人間の基本的な生理です。
グルコサミンがグルコサミンとして再合成されることはゼロではないでしょうが、非常に確率の低いことだと考えられます。

コンドロイチンは?・・・・・多糖類ですから、糖に分解され、糖として役にたちます

こんな簡単な生理学を、製薬会社が知らないわけはなく(知らなかったら問題です)、「売れるから」販売しているだけです
一人の柔整師が、ブログで訴えても、何も変わりませんが、身近な患者さんには無駄なお金を使ってほしくないですね。

もう一つ、付け加えるなら、「膝の痛み」はほとんどが「膝の軟骨」のせいではありません
もともと軟骨には「痛覚神経・・・痛みを感じる神経」はないので、減った軟骨と軟骨がこすりあっても痛みを感じることはないのです。
爪と爪をこすり合わせている感じと思っていただければ、わかりやすいでしょう。

すり減った軟骨以外の要因で「膝の痛み」は起こります

たとえば、女性がよくやる「正座くずし」「女の子座り」や膝を曲げた時に膝に力が加わってねじれてしまう捻挫
走りすぎたり、立ち座りが多すぎて起こる膝の内側、外側の炎症
お皿(膝蓋骨)の下にある脂肪体というクッション組織の炎症
神経線維の異常

極端な外傷(ケガ)による靭帯や関節組織の損傷

こんなことを、患者さん一人一人に対してチェックしたうえで、膝の痛みと向き合わないと、治るものも治らないということになってしまいます。




by s-onisi-seikotuin | 2018-04-04 15:27 | 治療 | Comments(0)  

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